先住民族関連ニュース

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アイヌ民族職業訓練で不適切会計 道、47万円返還請求へ

2009-11-10 | 日記
(北海道新聞 11/10 07:04)
 道が北海道アイヌ協会札幌支部に委託している職業訓練事業で不適切な会計処理が指摘されていた問題で、道は9日、2007~08年度の委託料のうち47万円を返還するように同支部と受講者に請求する方針を決めた。職業訓練の材料費などを実際より水増し請求するなど、同支部が公金を不適切に受け取っていたと判断した。
 10日の道議会決算特別委員会で、自民党・道民会議の小野寺秀氏(帯広市)の質問に答える。
 職業訓練は、アイヌ民族の求職者を対象に、道立札幌高等技術専門学院が同支部に委託し、1979年から続いていた。道が04~08年度の5年間分の委託料を対象に調べた結果、関係資料が残っていた07、08年度分(総額約500万円)だけで47万円の不適切な支出が確認された。
 木材工芸などの職業訓練で、材料費など実際にかかった経費を水増しして道に報告し、同支部で不正分も含めて委託料を受け取っていた。職業訓練に通う交通費としてバスなどの定期代を受け取った後、実際には定期を解約して自家用車を使っていた受講者もいたという。
 道は同支部の「実績報告」に基づいて委託料を支払っていたが、領収書の添付を求めず、支出内容の確認もしていなかった。
 道は札幌支部の支出内容をさらに詳しく調べ、他支部も調査する方針。「指導監督が不適切だった」として、関係職員の処分についても検討する。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/199064.html

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旅:アイヌ文化を訪ねて 北海道・釧路

2009-11-10 | 日記
(毎日新聞 2009年11月10日 東京朝刊)
 ◇満天の星、幻想の舞台
 ◇大自然を満喫 伝統食や動物観察も
 北海道のアイヌ民族は自然と一体の生活様式を持っていた。クマの魂を神の世界に送る儀式「イオマンテ」の火祭りもいまに伝わる。エゾシカがたたずみ、タンチョウが羽を休める北海道の大自然や文化に触れたい--。身も心もリフレッシュするため、空路北へ向かった。【田後真里】
 10月末、「たんちょう釧路空港」に降り立った。厚着をしていたが、想像以上の寒さにうろたえる。幣舞橋(ぬさまいばし)を渡って到着した夕暮れの釧路港に詩人・石川啄木の銅像がたたずんでいる。
 啄木が釧路新聞の記者としてこの地に足を踏み入れたのは1908(明治41)年1月のことだ。「さいはての 駅に下り立ち……」という歌も詠んでいる。編集長格として健筆を振るったが、結局は「つくづくと、釧路がイヤになった」などの言葉を残して76日で去った。市内には計26基の歌碑がある。
 夜は、アイヌ文化を取り入れるフランス料理店「イオマンテ」(電話0154・65・1802)で食事した。血糖値の上昇を抑える効果がある地元産の「キクイモ」をふんだんに使った料理を味わう。キノコのような芳香ととろりとした粘りが特徴だ。アイヌの人々は、食に旬のものを巧みに取り入れ、乱獲をせず食べる分だけを収穫したという。気候条件を利用した長期保存の工夫も豊富だ。
 シェフ、舟崎一馬さん(30)が言う。「すべての命に感謝する食文化に感銘を受けた。旅を終えても、健康的な食生活をしてもらえるようにアイヌの心を伝えたい」
    □  □
 翌朝、釧路湿原国立公園内の塘路湖畔(とうろこはん)にある体験観光施設「レイクサイドとうろ」(電話015・487・2172)から、釧路川をカヌーで下る。こぎ出ると、ヨシが風に揺れる音と、船底にあたる水の響きだけが聞こえる。時折、すぐそばの茂みからマガモが飛び立ち、「フィー」とエゾシカの高い声が響き渡る。蛇行した川を下ること約1時間半、岸辺に子エゾシカが1頭たたずんでいた。
 まりも国道を北へひた走るバスの車窓から、特別天然記念物指定種のタンチョウや、ウシ、ウマ、シカなどをながめ、夕刻に阿寒湖温泉街に着いた。コタン(集落)に行くと、エカシ(長老)の秋辺今吉さん(87)に話を聞くことができた。
 --6歳のとき父親がヒグマを殺し、目も開かない子グマを連れ帰った。母親が母乳を与え、兄弟のように育った。それでも、成長したクマを殺すイオマンテはやってきた。肉は食用、毛皮は衣服になる。父親に泣いてやめるようせがんだ。
 秋辺さんはつぶやいた。「実は、いい思い出がないんだ」
 午後9時、満天の星の下、イオマンテが始まった。エカシが弓で火を放つと、4メートルはある火柱が立った。9月にユネスコ無形文化遺産に登録されたアイヌ古式舞踊や伝統楽器の演奏が舞台で披露される。独特のリズムで繰り広げられる幻想的な芸術にうっとりする。
 五感を総動員する夢のような時間だった。
 ◇健康チェックとセットで
 参加したのは「くしろ圏生活習慣病改善モニターツアー」(2泊3日)という企画。医療機関、観光施設、レストランなどが協力し「心身ともに健康に」と計画を進めている。
 アイヌ文化に触れる旅と健康チェックがセットになり、動脈硬化測定や腹部エコーを含む全74項目を調べてくれる。空港から釧路市医師会検診センターに直行し、空腹のまま検査。午前11時すぎに開始し全項目を終えたのは午後4時半だった。8万円程度(東京からの航空運賃含む)で実現に向けて研究しているという。
http://mainichi.jp/life/today/news/20091110ddm013100199000c.html

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アイヌ職業訓練不適正経理で、道が40万返還請求へ

2009-11-10 | 日記
(読売新聞 2009年11月10日)
 北海道立札幌高等技術専門学院が、アイヌ民族の就労推進策として、道アイヌ協会札幌支部に委託して実施した職業訓練事業の収支決算に不透明な経理処理があった問題で道は9日、事業を委託した北海道アイヌ協会札幌支部に対し、委託費の一部(約40万円)の返還を求める方針を固めた。
 関係者によると、訓練事業関連の支出の一部に不適正な処理があり、同支部が委託費を本来よりも多く受給していたことが確認されたとして、道は返還を求めることを決めたという。10日の道議会決算特別委員会で報告する。
 同事業を巡っては、今年6月、2007年度と08年度の収支決算で、訓練事業の事務費や講師手当などの決算の一部に、証拠となる書類の内容と精算書の記載が合致しないものがあったことなどが、道議会の指摘で明らかになっていた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20091110-OYT8T00039.htm

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憂楽帳:ある閉店

2009-11-10 | 日記
毎日新聞 2009年11月9日 東京夕刊
 豊かな日本語文化は多くの借用語が支えている。英語やポルトガル語由来の言葉が多いのは知られているが、アイヌ語からもあることを知る人は少ない。水族館の人気者「ラッコ」や「シシャモ」がそうだ。サハリンと大陸の間の海峡に名を残す探検家・間宮林蔵は日本には生息しない角の大きなシカを現地のアイヌが「トナカイ」と呼ぶと報告した。サンタクロースを乗せてくる「真っ赤なお鼻」のあの動物だ。
 アイヌ社会は自然との共存が図られていたとされる。そんな伝統も伝えていた、専門店としては東京都内唯一のアイヌ料理店「レラ・チセ」(中野区)が7日閉店した。化学調味料を使わず素材を生かした料理を提供し、店内では「ムックリ」(口琴)の哀愁を帯びた音色も流れる中、会話が弾んだ。
 東京は北海道に次いでアイヌの多い土地だが、昨年来の不況で売り上げは激減していたという。阿寒湖畔のコタン(集落)出身の松田弘治店長は「いつか再開を」と語る。豊かな多文化社会を目指すなら、そのとりでが消えるのは、あまりに惜しい。【竹中拓実】
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20091109dde041070110000c.html

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夜な夜な科学@カフェ

2009-11-10 | 日記
(朝日新聞 2009年11月07日)
 ■小倉北、専門家招き談義
 おしゃれなカフェで食事やお酒を楽しみながら、様々な分野の専門家の話に耳を傾ける。そんな集まりが北九州市小倉北区で続いている。何かに熱中している人の面白い話をただ聞くだけでなく、疑問を感じたらわいわい尋ねることもできる。堅苦しい講演会やシンポジウムとはひと味違った、ざっくばらんなムードが大きな魅力になっている。
(渡辺翔太郎)
 小倉北区馬借1丁目にある人気のカフェ「cream」。店内の一角にはスクリーンが張り出され、約40人の聴衆がトマトソースのパスタやビール、シフォンケーキなどを味わっていた。
 この日は、科学夜話「カフェ・ペディア」の第21夜。語り手は市内にある到津の森公園の岩野俊郎園長で、テーマは「アフリカでわしも考えた―動物園長の旅行記」だった。
 だが、岩野園長は「珍しい動物がいる動物園」というイメージをどう崩すか、動物園の抱える課題、これからの動物園はどうあるべきかを熱く語り出す。聴衆がぐいぐい引き込まれていった。
 約30分後、「先生、アフリカの話を……」という司会の声に、「ああ、アフリカの話が必要だったですよね」と、笑いとともに話が本題に。スクリーンに野生動物や風景の写真が次々と映し出され、集まった人が「かわいい」などとつぶやいていた。
 カフェ・ペディアが始まったのは08年2月。北九州市職員の梅野岳さん(36)らが「幅広い分野の専門家をゲストに呼んで、その話をさかなにお酒を飲もうよ」と動き出した。
 これまでのテーマは「シーラカンスと魚類化石」「宇宙からの落下物(デプリ)」から、「ギャンブルする心と人間性の進化」「アイヌの『ウフフ話』」「古代日本のお葬式」など硬軟さまざまだ。
 ビールを飲みながら語る人や、車座になって語る人。話し手と聞き手の垣根が低く、話が一段落した後にはみんなで話し手を囲み、酒席が盛り上がっているようにわいわいとにぎわうのが特徴だ。
 梅野さんは「専門家は、その分野について熱中して研究している、その道の名人。そんな名人たちのいろんな話を聞くと、新しい世界がどんどん見えてくる。おもしろい人たちが集まっている場所にしたいし、そこにふらっと、遊びに来てほしい」と話す。
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000911090002

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