京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
日増しに早まる春の太陽、
先端を切り込まれた欅の木に陽が伸びる、
ユキヤナギの小さな白い花が徐々に咲き出し、
ヒュウガミズキが控えめに春風に揺れている、
マンサクの大きな木に出会う、
ビルの塀に添うように山茱萸、
ゴールデンベルズとも呼ばれるレンギョウ、
通り過ぎて、
知らしめる奥ゆかしきに匂い香、
街路樹のスポットに植えられていた桜、
乙女椿の群生が戸山公園に、
八重の薄紅梅
見事、
懐かしいマーガレット、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/ef/e4164f4b64e2669b54878fe030ae18f5.jpg)
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名前の知らない花でした、
西洋蒲公英が和蒲公英を追い出していく、
よく見かけるのに知らないのでした、
葉で良しと花で良し枝で良しの、
満天星躑躅、
春も深くなると、
小さな若葉が育ちゆく、
もうすぐ春分となる、
ぽかぽかと春めく、
事務局から数分、
早稲田大学演劇博物館、
休館中、
振り返ると、
早稲田政経学部の新校舎が聳えている、
外観は旧校舎の趣を残している、
鉄扉の入口、
玄関、
中に一歩踏み込むと、
未来空間が迫る、
旧世界と新世界が接する不思議な雰囲気を醸す、
大隈重信卿像の横を通ると、
前方に白木蓮が迎える、
純白の柔らかな花びらの感触が伝わる、
その隣に見かけない花が、
名を問うと、
これまた「花の木」と言うそうな、
新旧の混在する早稲田大学でした、
やがて建て替えられるJR原宿駅、
駅前の竹下通りは今なお人に満ちている、
日本人よりもむしろ海外からの旅行者が断然多い、
駅舎の塔屋、
風見鶏は何を見るのか、
神宮橋を渡り代々木公園に入り、
冬枯れの公園を少し歩く、
欅の林、
銀杏のスケルトン、
桜木の錯綜した枝、
鴉の声を聴きながら奥へと入ると、
枯れ木の向こうに、
寒桜の木が数本ある、
御見事、
地を這うように枝垂れる桜、
からっ風がそこだけをよけて吹き抜ける、
原宿駅に戻り神宮の森に分け入る、
辺りは一転する、
遥か先に白木の建物、
こんもりとした楠の巨木が一対、
寺院は組み物の美に魅せられる、
御見事、
奉納酒樽、
帰りに見かけた青木のみに、
さわやかさを感じる、
東京渋谷、
青山学院中等部、
高等部の隣り、
初等部の向いに建つ、
広報委員会に出席、
余りに広いホワイエに圧倒される、
2階に位置する生徒昇降口に入ると、
1階へと階段が広がる、
下から見上げると、
宝塚歌劇の階段のよう、
フィナーレが今まさに、
外は春の雨が静かに降っている、
楓の枝に滴が、
雫が大きくなって落ちて行く、
また一滴、
雫の中に世界を映す、
白い馬酔木が、
黄色い柊が寄り添う、
薄桃色の木瓜がしっとりと、
ここにも沈丁花の春の匂いが、
春の雨は優しい、
少し濡れてみようかと思う心もわかるというもの、