京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
神田川、
先週のこと、
週末に札幌に出張、
本夕刻に帰る、
満開の桜を思いつつ、
この三歩咲きが、
また趣があり好み、
関西地区に出張、
引継ぎの用向き、
見える引継ぎばかりでない所がこの仕事の妙、
曇り空が続く、
早朝の街、
通りを入ると緩やかな坂道続く、
一軒の町家の塀越しに、
絞りの椿、
深い緑の葉に囲まれてある、
隣りの木には、
深紅の蕾、
開花を待つ、
春には至る所に花が咲く、
一つひとつに目を注ぐ、
生垣のユキヤナギ、
殊の外清楚、
残り雨の露を含む、
一輪に命が輝く、
いいことありそうな日が始まる、
横浜市、
バルコニーから向いの丘を眺めると、
家並みの屋根に雪が降り積もる、
春の雪は水分を含み、
街では積もることはないが、
山は雪、
激しい季節変動の春、
プライベートガーデンにも薄らと雪、
地下鉄の駅を出ると、
学校まで156段の石畳が続く、
千数百名がこの道を通学とか、
上り切ると、
小学校正門にコブシの老木が迎える、
あいにくの風雨に、
白い華奢な花びらがふるえる、
翌日、
やはり激しい雨、
東京早稲田事務局、
途中、
穴八幡神社の境内を近道に通る、
雨に朱塗りの楼門が、
境内には馬酔木の木が此処彼処に、
気に入りの薄紫のあせびを見つける、
雨にも、
春に幸運、
早咲きの桜が、
雪と雨に縮かむ桜花、
楓の芽に滴、
気に入り、
そして新たな誕生を待つ瞬間、