新宿御苑、
青空にシルエット、
メタセコイヤ、
木々の中に立ち見上げれば、
スケルトンの美、
緑の森の中に寒桜の緋が浮き上がる、
その奥に茶亭が梅に囲まれて静かに佇む、
枯芝生にシルエットを残す、
そこ彼処に梅の老木が存在感をあらわす、
馥郁たる香りが、
冷気の中に満つる、
蕾の可憐にして楚々、
一つひとつの蕾に、
小さな世界が秘められている、
今まさに開かんと、
白梅に魅せられる、
花びらが動く、
寒風を侵して一輪の寒梅、
咲き出す世界、
薄らと緋を帯びる、
森のカンザクラに鳥の声を聴く、
飛翔、