早朝の雲行きに変化が、
夏らしい夏のなかった今夏、蒸し暑さだけが熱帯をも感じさせて、続く、
事務局に着く頃には、秋らしき空が、
事務局から数分の所に、早稲田大学の広大な敷地が広がる、
むしろ、点在する早稲田大学の校地の間に、事務局があるといった方が適切なほど、
大隈講堂もまた事務局の窓から遠望できるが、
近づいて見ると、端正な姿をして建っていた、
幾つかある扉に歴史を感じ、
今の姿から学園紛争時の姿を思い起こす人は何処に、
隔世の感、
講堂の傍らにモニュメントのような小塔が建つ、
塔の下方に、隠されたような扉がある、何処に通じているのか、
「巌窟王」を思い出す、
それにしても不思議な鉄扉、
正門を入って右側に、
まさに建築なった新しい校舎が威容を現す、
並木に隔てられて、こちらにもまた、新しい建物が建てられた、
横には、大隈重信候が、
その中にあって、誰もが知っている建物、
早稲田大学 坪内博士記念 演劇博物館、
坪内逍遥翁が微笑みかけてくる、
時代と共に
それぞれ学校もまた、動き出している、不易流行のもとに、