長崎原爆投下記念日、黙祷。
蔵王に近づいていく、車窓から、
高い木が徐々に少なくなっていく、
杉の木も低くなり、枝が一方にのみ伸びている、風雪の影響から、
蔵王の御窯、霧に閉ざされていたが、一瞬現れてきた、
この瞬間に出会うことは稀であり、
この時期極めて難しいそうな、
エメラルドの色彩が、静かに浮かび上がってくる、
神秘の世界、
この後、霧が流れ来て、エメラルドは閉ざされてしまった。
ここからさらに、
車で進む、
目指したのは、月山の湿原、
8合目に「弥陀ヶ原」が広がる、
御田ケ原参牢籠所が風雪に耐えて建つ、
月山中の宮、結界に入る、
深い霧に閉ざされている、
細い道が続く、
湿原の中に、浮かぶ沼、
1400mにこのような沼があるとは、
不思議な気がする、
高山植物が散らばっている、ここにもニッコウキスゲ、
ハクサンシャクナゲが、地を這っている、
霧に閉ざされながらも、天空には、
霧の中に、人が隠されていく、
ここから、月山の頂上に進む道が、
しかし、あたしたちは断念する、
霧が流れると、小さな高山植物が現れる、
出会ったことのない花に出会う、
湿原の妙、
戻ってくる、
短い3日間の遠出、楽しき時、