こんにちは、まさかの大雪に驚いている石井伸之です。
本日は早朝に第六小学校学童見守り活動、午前中に総合体育館館長とファミリーフェスティバルに向けた打ち合わせ、午後2時からは東京都市議会議員研修会への出席、午後8時からは消防団第一分団でポンプ車の車両点検、チェーンの装着、ミーティングを行い1日が終わりました。
市議会議員研修会の講師は法政大学総長で法学部教授の廣瀬克哉氏です。
冒頭に4年前の令和2年2月に新型コロナウイルス感染症が拡大し、3月議会において各市議会が感染防止に向けた努力をする中で、各種議案に対する意思決定を行ったという部分から入ります。
その当時に議長を務めさせていただいた立場として、あの時の苦労はまさに五里霧中の中を暗中模索していました。
ただ、こういった感染症は約100年前に流行したスペイン風邪があるように、定期的なものと考えるべきとの指摘がありました。
確かに、4年も経過するとどのような議会でも1回は市議会議員選挙が行われ、新型コロナウイルス感染症当時の議会を知らない新人議員が議会に参画しています。
そうするとマーズやサーズというさらに恐ろしい感染症が蔓延した際に、議会を開くことが出来るのかどうか?議会としての意思決定をどうするのか?
この部分が解決されないと、市長による専決処分が続くことになり、議会として意思決定や住民意思の反映がされません。
議会としての業務継続計画をどうするべきなのか?会議規則において感染拡大時の規定を定めるべきではないのか?この点は、大きな課題を突き付けられました。
感染症の記憶と同様に、議会基本条例もその当時の想いが継承されていなければ、新人議員にはどういった意味を持つ条文であるか分かりません。
私は国立市議会におけるソーシャルインクルージョンという理念を大切にしなければならないと考えています。
誰も排除しない、社会的包摂という理念の元で、一人一人の議員がお互いの意見を尊重する議会を目指すべきです。
議会としての一体感を失い、政局に次ぐ政局が続く何も決まらない議会は市民にとって𠮟責の対象ではないでしょうか?
議員は立場も背景も考え方も全く違う支援者から応援をいただき、議員として働かせていただいています。
だからこそ、全ての議員が議論を重ねて意志一致を目指す姿勢が重要と考えています。
また、インターネット情報というのは自分の好む情報が集まりやすい傾向があります。
すると、自分の考え方に合わない情報は排除される傾向にあることを忘れてはなりません。
そう考えると、議会だよりというのは全く考え方の違う21名の議員がそれぞれの立場で質問をしていることから、市民に対する貴重な情報提供の手段として充実させるべきとの考え方を示されました。
1年に4回の貴重な1時間の一般質問の時間を使って、僅か440文字の議会だよりに集約して掲載する努力を評価いただいくというのは嬉しく思います。
また、多くの市民が自治体の消費者という感覚を持っているという点については考えさせられます。
より良い住民サービスや利便性を求めて、地方自治体を選ぶ時代になって来ました。
都心に近くなれば利便性は良くなるかもしれませんが、地下が高く家賃高騰が予測され、保育園に入りにくい可能性があります。
様々な角度から検討する中で、選ばれる市になるよう今後とも努力したいと思います。
1時間半余りの講演があっという間に思えました。こういった研修会を今後とも大切にして行きます。