めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

一人っ子同盟(重松 清)

2015-04-05 22:28:02 | 本(うーん…) か・さ行の作者

実に久しぶりの 重松作品 となりました。
なるほど。
確かに、お上手!ですよね。
この、お馴染みのシゲマツ節をもってして、シゲマツ調の人生観… というか、
まぁ…
今や TVドラマ化したシゲマツ流の 独特の空気感は、視聴者の癒しや ツボにハマるようで、
どれもみな、視聴率は高いし、寄せられる感想も好意的なものが多いご様子。
ご活躍、何よりでございます…。

でも、(グサリ…☆)
今作は、… ワタシがひねくれているのか、“ハム子”っぽいのか…
ちょーーーーっと 腑に落ちない。
(*T_T*)

なんというか、“創ろう! 創ろう!”とする こっち側への働きかけ感があり過ぎて、イマイチ、読んでいて
素直に受け入れることができかねる・・・
部分が多かったような・・・。

ま、この反面、読みながら、「ここの部分、さすが!!!(褒)」という瞬間も所々あったりするあたり、
さすがの 重松センセイなのですけれども… ね。
例えば、オサムのアルバムが後に 北嶋のおじいさんの形見になり、やがて おばあさんと一緒に天に昇っていった…
の辺り。

ただ、まぁ…
こういう懐古調でせっかくの演出も、いろいろ盛り込みすぎちゃって、結局尻切れトンボっぽく散開・・・
となったのは、大変残念ですが。
結局、オサムもハム子も…
そして、お父さんの背丈を抜かした 未来というほど先ではない ずっとあとのノブ自体、…
中途半端の連鎖 なんですよねぇ~…。

言ってみれば、ここに描かれてずーーっと展開を遂げてきた 中心的なネタ=ハム子の家庭環境の顛末…、
これ自体 = この作品 = まさに 同じ穴のムジナ… と言ったところでしょうか。

シゲマツ調、好きなだけに 結構、最後に向けて期待も大きい分、このあたり …
かなり ガックシ… ○| ̄|_ させられます。。。

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