西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「脱原発」への道ー道は未知に満ち満ちているー

2011-05-21 | 時論、雑感
今朝のNHKTVの最近始まった『ニュース「深読み」』という番組で、今後の電力供給の方向性が議論された。まあ、東電の福島第一原発の大事故があったので、今後、原発も念頭に置いて「今後のエネルギー供給はどうあるべきか」が議論されたのだ。

まあ原発に替る自然再生エネルギーとして太陽光発電、風力発電、その他地熱やバイオマス発電も上がっていた。

自然再生エネルギー派は、飯田哲也(てつなり)さん、59年山口県生れ、京大原子核工学学科卒、NPO法人・環境エネルギー政策研究所長、今日の『朝日』の11面で東大教授の宇野重規さん(政治思想史)と「脱原発」について語っている。

原発擁護派は、諸葛宗夫さん(東大大学院特任教授、公共政策・制度設計専攻)だ。他に自然再生エネルギーは色々問題がある、という役人出身の専門家もいた。

原発擁護派は、原発発電は、事故がなければ出力が安定していて供給のベースになる、コストも「一番安い」と言われている、と主張。

しかし、飯田さんは、国の開発初期投資、使用済み燃料の処理費用、今回のような事故処理・補償費用、新たな安全基準を前提の建設コストを繰り入れると、全コストは、今までの計算よりずっと上がって「火力より上になるのでは・・・」といったことで反論、一方で自然再生エネルギーは出力に不安定性は確かにあるが、水力やガス発電でフォロウアップ出来ると述べた。

まあ、そのほか、発電・送電の分離の問題も少し議論された。送電会社が全体の需給を制御すると言う。今後、国民的に徹底的に議論していきたい。