西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

社会的基準、指針の意味、判断などについて

2011-05-08 | 時論、雑感
昨日、中部電力の浜岡原発を一時全部停止と言う総理大臣要請の根拠は「マグニチュード8程度の東海地震が今後30年間に起こる確率が87%」という地震学者たちの「予測」であり、浜岡原発はその巨大地震の震央に位置するということ」だ。

又、東電の福島第一原発からの放射能漏れに関連し、小学校の校庭等の年間被ばく線量基準として文部科学省は「1~20mSv」を採用、「20mSv/yは放射線を浴びる専門労働者の基準ではないか」と批判を浴びた。文科大臣は「なるべく20mSv/y以下の低い基準に」と国会で言い訳している。

昨日、放射性物質、放射線、放射能等に詳しい友人(物理学者、情報学者)からベクレル(Bq)やグレイ(Gy)そしてシーベルト(Sv)の話を聞いて認識が一歩前進した。

まあ、3~5シーベルトを被ばくすると、LD50(30)(Lethal Dose致死量、50(30)は30日間に半数ー50%ーが死ぬ致死量)になると言う。我々が日々聞いたり見たりしているのは、こういう「生のシーベルト」レベルではなく、「ミリシーベルト」(1000分の1シーベルト)ないし「マイクロシーベルト」(百万分の1シーベルト)レベルである。

で、年間被ばく線量20mSv~100mSvは「低線量域」に入るらしいが、その健康への影響(晩発性ガンの発症など)は良く分かっていないらしい。

こういう専門家や政府が言う基準や指針は、科学的に「絶対」のものではないが、一応の目安にせざるをえない。

早く、地震学も「予知」が出来る段階に至って欲しいと思うし、放射線の低線量による健康影響についての調査研究が進展して欲しいと思う。

それ以前では、どうしても安全側で考え行動せざるを得ないだろう。