西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

明治館の文化財的価値と修復工事の現状と課題

2006-01-25 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
「明治館の文化財的価値と修復工事の現状と課題」という表記は本日、平安女学院大学(高槻)で行われた1回生対象の講演である。演者は、西澤英和さん(京大・講師、私の京大建築10年後輩)、名前は聞いていたが会うのは初めてだ。明治館とは、平安女学院本部構内にある明治28年に出来た煉瓦建築である。一度、去年の10月29日のブログに書いたことがある。現在、西澤さんに頼んで補修・復元工事をしている。生活環境学部の研究生のT.さんが西澤先生と協力して、工事の進行具合をブログで書いている。アドレスは次の如し:http://meijikan.exblog.jp/
西澤さんの話によると、設計者のイギリス人ハンセルは日本、京都の風土を殆ど無視して造っているようだ。例えば、雨の多い日本では「不可」の「内樋(うちとゆ、谷に樋を配する)」を多用している。軒の出が殆どない等々。そのあたりで、現在、雨じまいを工夫している、と言う。別に、暖炉は、16個ほどあるが、出来るだけ使えるようにステンレスで補強するなどしたい、とも言う。期待したい。煉瓦の内壁は、ボードを上手く貼って内装と同時に補強にしたい、と言っている。上記ブログを見ながら進行を確認したい。(写真は、上記ブログより、創建当初の明治館)

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