西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

行動引力=情報密度と匂い付け

2008-10-07 | 思いつきから仮説へ
「引力」というと、物理学的には双方の重さの積に比例し、距離の二乗に反比例するということになっている。

ところで、我々の行動引力、即ち、日々行動する時に、何処に惹かれるのであろうかということを考えてみると、まあ魅力的な所に惹かれるのは間違いない。その魅力とは・・・?

物理的引力と少し違うのではないか。

では言ってみれば、文化的引力は、どうなのか。大きく二つあると言える。先ず第一に、そこの魅力は、その情報密度に関係している。京都なら京都、奈良なら奈良の具体的な情報密度である。これは、客観的ものとも言える。

もう一つは、個々人の主観的情報、その地、その空間に対する「匂い付け」に関係している、と言える。個人が、その地に何らかの匂いを付けているならば、強力な引力が働くと言えよう。

ということは、個々人の匂い付けを組み込む「まちづくり」が重要ということだ。

食料のトレーサビリティについて

2008-10-07 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
食料の安全性確保のためTraceability(トレーサビリティ、追跡性)が、今日の国会予算委員会で議論となっていた。例の事故米に関して、米が何処でとれて、どう流通しているか、を今後分かるようにしたい、と農相が言っていた。前に、BSE牛肉問題でもトレーサビリティが問題となり、元の牛の個体から流通経路全てが分かるようになってきている。

この牛肉、米だけでなく更に多くの食料でもトレーサビリティが必要であろう。しかし、一方、それは食料の多くを、海外に依存している結果、食料の安全性が不安で、そういうことが、特に必要になるのだ、ということもあるのだ。

食料自給率を上げ、地産地消を原則にすれば、トレーサビリティも簡単で、いざとなれば消費者が現地の生産者に会って確かめられるのである。これこそ、食料の安全性アップ、フードマイレージの低減を確実に進める道である。