西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

グレン・グールド演奏「ゴールドベルグ変奏曲」を聞く

2008-10-23 | 生活描写と読書・観劇等の文化
最近、地域のSNSフレンドのピアニストに招かれてミニ・ピアノ・コンサートを聞いてから、家でCDやレコードでピアノ曲を聞くようになった。

最初、勤めた豊田高専では、独身宿舎に住んでいて、隣近所も独身で夜な夜な「持ち回り」でレコード・コンサートをやっていた。事務係長のH.さんがバッハ、同僚のF.さんがモーツアルトというものだから、私はベートーベンをとらざるを得なくなって、給料日には三人そろって町のレコード屋にそれぞれのを買いに行った。

お陰で、ウイルヘルム・ケンプ演奏のベートーベン作曲のピアノ全曲のレコードをボーナスで買って、今でも「宝物」で持っている。

で、当時(1966年頃)、話題になっていたユニークなピアニストは、グレン・グールドだった。批評家の誰かが「クラシックはジャズではないんだから」と評するような演奏だった。

それを思い出して、最近、1955年録音のグレン・グールド演奏のバッハ作曲「ゴールドベルグ変奏曲」のCDを買った。モノラールだがいい音色だ。最初と最後に「アリア」があり、中間に30の変奏曲があって、約38分の演奏だ。

ゴールドベルグとは、ピアニストで、ある貴族の要請で眠る前に「睡眠剤」として貴族寝室の隣の部屋で弾いたのがこの曲、バッハに作曲を依頼したもののようだ。

私は、今、この曲を静かに聞きながら、この文を書いている。

(写真は、若い頃のグレン・グールド)