西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ピアノリサイタルの楽しみ

2008-10-05 | 生活描写と読書・観劇等の文化
今日、近所・生駒のピアニスト・上田賀代子さんの家(日独ピアノ芸術学院)にピアノを聴きに行った。「日独」と付いているのは、彼女がドイツの音大で修行したことによっている。(1979年ドイツ国立カールスルーエ音楽大学大学院卒業)


ピアノ等の音楽を聴く楽しみは、元々は王侯貴族がピアニスト等を招いて夕食時などに演奏させたことに端を発する。

その後、モーツアルト時代位から、大衆・市民が演奏会場に多数集まって楽しむことになってきた。ドイツ語オペラ「フィガロの結婚」などは、その内容と共に市民が多数集まって楽しんだ嚆矢・象徴であろう。
 そして、今や我々庶民が10人前後でピアニストの家に集まって楽しむ段階に入ってきたと言えるのではないか。

今日は、ショパンから始まってシューマン、ドビッシー、バッハ、ベートーベン、モーツアルトのピアノ曲を堪能した。上田さんは、集まった9人に対してイメージする1曲づつ弾いてくれたので、皆、大感激だった。私も大感激、シューマン作曲「子どもの情景」より7番の「トロイメライ(Traumerei、夢想)」を弾いていただいた。まだまだ少年のような「夢見がちな男」という含意だろうか。

我々は、王侯貴族ではないので、庶民としてワイン、つまみ等を持ち寄った。

単に曲を堪能するだけでなく上田さんのピアノ文化のミニ講義も聴いた。ピアノは、イタリアでピアノ・フォルテとして生まれたが、略してピアノとなった。まあ上田さんのフォルテは「ドーン」と胸に響く演奏だったと思う。曲の最後の決めの「ピアノ」も心に響いた。

こういうことが地域で出来たのは、「地域SNSけいはんな」の「お宝探検隊」コミュニティのお陰である。ピアニスト上田賀代子さんが地域の人材「お宝」第一号なのである。今度は、もう少し広い人達に楽しんで貰えるよう、上田さんに頼んでおいた。適当な舞台を準備したい。