西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

銀行の低金利に対する不満など

2008-10-20 | 時論、雑感
今年は2008年、今から42年ほど前、1966年に私は就職したのだが、初任給が2万6千円だった。

で、前にも書いたが、20年勤めると年金がつき、それは最終給料の4割、それから1年に1.5%上がって、20年(計40年)勤めて7割になって頭打ち、それでも「いいなあ」と思った。(しかし実際には現在、年金は最終給料の半分以下で「裏切られた」感じ)

それから銀行の定期預金の金利が6%で10年預けると倍になる時代だった。退職金が仮に千万円として、定期預金にすると年に60万円の利子が入り、月5万円で当時だと年金とあわせて悠々と生活できると思った。しかし、現在、実際は定期預金の金利は1%以下で、退職金が仮に3千万円としても金利が1%として利子は30万円に過ぎない。

これでは、国内の消費が伸びないのは当然だ。で、海外の金利が高いので為替の問題もあるが、国内のお金は海外に「逃げる」といってよい。もう一つは堅実な銀行預金ではなく、株式等の投機にお金が流れた、と言える。

そこで、アメリカの金融崩壊が起こって全世界を巻き込んでいる。小金のある庶民も大損していると言えよう。

産業・経済の構造はと言えば、国内農業を破壊して、海外から輸入し、工業製品を輸出して稼ぐ(円安にして輸出しやすくする)という構造だ。ところが、世界的金融崩壊で不況、アメリカ始め新興の中国も消費が伸びず、日本からの輸出は低迷に追い込まれる。つまり内外の消費が冷え込んで、日本は八方ふさがりになる。

だから、これからは経済戦略を抜本的に転換すべきであろう。国内消費をあげるためには、第一に賃金を上げる必要がある。ニートだとか派遣社員は解消していく必要がある。又、第二に、金利も上げていく必要もある。

日本国民はおとなしい。しかし、今度の総選挙では、「怒り」を前面に出して投票せざるを得ないだろう。