本日午後、京都の平安女学院の道一つ隔てた北にある「有栖館(旧・有栖川邸)」で、財団法人池坊華道会、財団法人裏千家今日庵、京都市立芸術大学、平安女学院大学および立命館大学の五者による「日本文化及び京都文化の教育・研究・社会発信に関する包括協定締結にかかわる記者会見」があり、出かけた。
この「有栖館」は、元々「有栖川家」(旧・貴族)の家であったが、家が断絶の後、京都地方裁判所所長官舎となったが、最近、長く空き家になっていたのだが、現状を大きく変えないという条件で平安女学院に帰属することになった。
最近、内部も改装され、庭も小川治兵衛さん(有名な庭師)により少し直されたようだ。五者の代表がそれぞれ抱負を述べた。今まで二者協定をそれぞれ結んでいたが、五者を包括することで、それぞれの特徴が強化されるという訳だ。抱負を述べたのは、裏千家の第16代家元・宗室氏、池坊次期家元・由紀氏、京都市立芸大学長代理、平安女学院大学学長・山岡 景一郎氏及び立命館大学学長・川口清史氏であった。
新聞記者等からの質問で、面白かったのは「京都から、日本文化、京都文化について発信するのは分かるけど、何故この五者でないといけないのか、他の組み合わせもありうるのに・・・」という質問、まあ裏千家に対して表千家もあるのでは、大学で言うと同志社大や京大などはどうなるんだ、あるいは広い意味で文化と言うと学術、狭い文化、そして宗教があるが、宗教が入っていないのでは・・・みたいな含意を持ったものに受け取ったが、まとめ役の立命館の川口清史さんが「一気に大きくまとめて、と言うのは難しい、今まで二者間の付き合いがあるところをまとめて一段高いところを狙った・・・、別に他を排除している意味ではない」と応えていた。
最後に庭師の小川治兵衛さんの庭の説明で面白かったのは「最初に見せていただいた時(今年6月)には、大変荒れていた、落ちぶれた貴族が、まあ「強がり」で瓦礫ともいうべき石を色々使っているのに感慨をおぼえた」という発言だ。流石、そういう解釈をするのは、当代一の庭師だな、と思った。
この五者協定の事務局は立命館、舞台はこの平安女学院の「有栖館」である。
今後、ご注目あれ!
過去の有栖川邸関連記事:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/6352abfa7086773c0f5c99e3fd21f2ef
(写真は、川口清史さん)
この「有栖館」は、元々「有栖川家」(旧・貴族)の家であったが、家が断絶の後、京都地方裁判所所長官舎となったが、最近、長く空き家になっていたのだが、現状を大きく変えないという条件で平安女学院に帰属することになった。
最近、内部も改装され、庭も小川治兵衛さん(有名な庭師)により少し直されたようだ。五者の代表がそれぞれ抱負を述べた。今まで二者協定をそれぞれ結んでいたが、五者を包括することで、それぞれの特徴が強化されるという訳だ。抱負を述べたのは、裏千家の第16代家元・宗室氏、池坊次期家元・由紀氏、京都市立芸大学長代理、平安女学院大学学長・山岡 景一郎氏及び立命館大学学長・川口清史氏であった。
新聞記者等からの質問で、面白かったのは「京都から、日本文化、京都文化について発信するのは分かるけど、何故この五者でないといけないのか、他の組み合わせもありうるのに・・・」という質問、まあ裏千家に対して表千家もあるのでは、大学で言うと同志社大や京大などはどうなるんだ、あるいは広い意味で文化と言うと学術、狭い文化、そして宗教があるが、宗教が入っていないのでは・・・みたいな含意を持ったものに受け取ったが、まとめ役の立命館の川口清史さんが「一気に大きくまとめて、と言うのは難しい、今まで二者間の付き合いがあるところをまとめて一段高いところを狙った・・・、別に他を排除している意味ではない」と応えていた。
最後に庭師の小川治兵衛さんの庭の説明で面白かったのは「最初に見せていただいた時(今年6月)には、大変荒れていた、落ちぶれた貴族が、まあ「強がり」で瓦礫ともいうべき石を色々使っているのに感慨をおぼえた」という発言だ。流石、そういう解釈をするのは、当代一の庭師だな、と思った。
この五者協定の事務局は立命館、舞台はこの平安女学院の「有栖館」である。
今後、ご注目あれ!
過去の有栖川邸関連記事:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/6352abfa7086773c0f5c99e3fd21f2ef
(写真は、川口清史さん)