西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「言葉の力」と外国語

2006-03-22 | 時論、雑感
『日経』夕刊の「旅の途中」欄で内田 樹さん(神戸女学院大教授)は、英語に熱をあげるのではなく日本語をしっかり教育する重要性を述べている。そういえば、藤原正彦さんも著書『国家の品格』において、小学校で英語を教えるより、もっと日本語をしっかり教えるべし、と言っていたのではないか。英語をペラペラ喋っても、日本語による自国についての思想が、ペラペラだったら殆ど意味がない、と論じていた。(06年3月3日ブログ参照)まあ白川 静先生が漢字の起源、意味についての学識で中国人に一目置かれていたり、ドナルド・キーンさんが日本文学で日本人以上の知識を持っていたりするように、日本人でも英文学で英国人を凌駕する人物が出てくるかもしれないが、既に明治に東京帝国大学で英文学を修めた夏目漱石が英国に留学し、なぜ日本人が英文学をやらねばならないか悩み、帰国して日本文学で大成したように、基本は、日本人は日本語、日本文、日本文学等に習熟した後に外国語、外国文学をやれば充分やれるのではないか。外交交渉でも自国の文化に対して深い教養がなければ英語が喋れるだけでは相手に尊敬されない、とこれも藤原正彦さんが言っていた。私も、基本的に日本語による教養が若い頃から重要ではないかと思っている。

手軽な耐震対処

2006-03-22 | 住まい・建築と庭
今朝のテレビで、耐震ふすまを三重大学が開発したと言っている。ふすまにアルミの枠と筋交いを入れたもので、普通の約3倍の耐震性能となるようだ。重さが少しあり、1枚5万円と言う。又、別の業者は、いわば「耐震ベッド」を開発している。これは、私が阪神・淡路大震災の後に提案したことがある。イメージとして、西洋の王族・貴族の4本柱と天蓋を持つベッドである。そろそろ、自宅も建てて10年を越えるので改修したいと思っているが、その時どの程度、耐震性を向上出来るだろうか。(写真は、和風天蓋ベッド)