西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

金沢で高校同期生集まる

2006-03-12 | 金沢の思い出
私が高校後輩に話をしに行くと、金沢在住の同期の長沖君(神戸大卒)に話したら、金沢支部(?)の「新年会」をしていなかったので、私の来訪をネタに集まりをしよう、となって11日の夜に彦三(ひこそ)の「いしや」に25人ほどが集まった。男子がやや多い感じだ。この店も1期下の経営であり、打ちっぱなしコンクリートでデザインしたのは7期後輩の平口泰夫君で金沢在住の建築家で金大付属高校の同窓会長だ。私の同期には多様な人達がいて面白い、前のブログで書いたように東大卒は同期生150人中、全部で20人余いるが当夜は金沢学院大学・同短期大学学長の石田寛人君(原子力工学、元科技庁事務次官、元チェコ大使等)だけであり、後は多様な大学、専門卒で色々な話が聞けて面白かった。金沢大学学長の林勇二郎君(東工大院修)も来ていた。お茶の表千家の吉倉虚白師(明治大卒)も一寸足が悪いが元気に来ていた。ボトルシップ製作に情熱を燃やす直江君(金大工・土木卒)は「時々ブログ見ているよ」と言ってくれた。女性陣も意気軒昂である。一番遠くから来ているということで私が乾杯の音頭をとった。来年の60周年や同窓会館計画のことも話しておいた。我が同窓会の初代会長の高松弘明さん(医師、金大医学部卒)は「未来を考える同窓会」という方向を出したが、過去のことは自然と出てくるのだから、未来志向の伝統が続けばよい、と思っている。(写真は「いしや」内部)

金大付属高校での私の講義と生徒気質

2006-03-12 | 金沢の思い出
3月11日の午前、母校の金大付属高校に行って1年生2年生約40名に対して2時間『つながりの豊かな地域居住』という題で「講義」した。これは8年ほど前からやられていることで、卒業生に毎年4人来てもらい、後輩達に「人生体験」を語る「同窓生による特別授業」である。高校版の「ようこそ先輩!」であると思う。1年、2年と聞くので計8人の話を聞くことになる。まあ自分達の将来像の参考に出来るだけ多方面から聞くということだ。私は、昔40歳台に、これとは別の「特別合同授業」に行って『日本の住居と住居学ー将来への課題ー』という題で一度話したことがあるので、後輩相手に喋るのは2回目だ。それに今回は先生お二人、保護者二人、奈良女子大の卒業生で金沢在住一人も聴講者に加わっていたので、やや緊張して話をした。あっと言う間に2時間経って質問は二人だけだった。この内容に関することは、別にして、前後の休憩の時に、副校長の木村先生から生徒気質を聞いた。気にとまったことを書く。最近は、女生徒の方がのびのびしている。今年4月からの入学生で初めて女子が男子の数を上回ったと言う。我々の時、46年ほど前は男子100人、女子50人ほどだった。進学先希望も何が何でも東大という傾向は減って多方面に向かっているようだ。それはそれで良いのではないだろうか。

金沢大学付属高校、石川県立泉丘高校

2006-03-12 | 時論、雑感
3月11日の『北國新聞』朝刊を見て、「へー」と思った。1面トップ記事が「東大前期試験合格者が発表されたが、石川県では泉丘高校は20人、初めて金大付属高校の11人を抜いた」と大きく書かれていたのである。石川県では、こういうことがトップ記事になるのか、と思った。金大付属高校は、私の母校である。来年秋には創立60周年である。過去50数年、石川県では東大合格者はトップであり続けたのだ。私の年代では確か20人が合格、京大は14人(現役浪人、院修の計)であった。今年は京大は今のところ僅か2名となっている。泉丘高校は、戦前は旧制一中で私の父も出ている。戦後は私の妹は泉丘高校出身だ。戦前は、旧制一中、旧制四高、東大京大金沢医大というのが石川県での一つのコースで、私の父も旧制四高、京大であった。だから泉丘高校は伝統があるのだが、戦後は東大京大進学では、金大付属高校の「後塵」を拝し続けたのだ。しかし、一寸前に、京大では泉丘が上となり、ことし遂に東大でも上になったというわけだ。ただ生徒母数が、泉丘は1学年400名ほど、金大付属が130名ほどであることを考慮する必要がある。この辺の事情について後輩のために講演に行ったので副校長先生達に聞いてみた。(東大合格発表風景)

21世紀美術館(2)

2006-03-12 | 住まい・建築と庭
21世紀美術館の内部の一番外側は入場無料であり、冬は暖房、夏は冷房が効いているので格好の待合場所、休憩所になっている。外が全面ガラス張りの曲面から眺められる。確かに一瞬気持ちよく感じる。しかし、考えてみると、全面ガラス張りということは、暖冷房効果からは、ランニングコストが大変で、全体として維持管理からみて問題だろう。また外部から丸見えで、事務室部分は既に後からの置きすりガラスで見えないようにしている。時々しか使わない会議室も、やがて問題となるだろう。ところでイニシアルコストは140億円以上のようで、金沢市も「はすわ」(金沢弁で「金払いが良い」)なものだ。内部の通路も立ち入り自由であちこちに行って見た。内壁が白なのだ。今日(10日)は展示品の入れ替えで本来の展示室は「休み」であった。本来の展示品は見られなかったが、内部で催されていた市民の各種展示が見られて良かった。「土産物売り場」で頼まれていた21世紀美術館を模したガラスの文鎮を買った。(写真は、美術館内部、外側の無料部)

21世紀美術館(1)

2006-03-12 | 住まい・建築と庭
金沢に来て小雨の中、念願の21世紀美術館に行って見た。過去のブログで21世紀美術館を話題にしているのは4件で2月27日、2月7日、2月6日そして1月9日である。まあ全体的には予想通りであった。コルビュジェは、内部の○(柱断面や曲面の壁等)を外部は□でまとめ、色彩は白、妹島・西澤さんはコルとは逆に内部の□(壁による部屋割り、廊下)を外部は○でまとめ、色彩についてはコルと同じ白である。外部はぐるりと回れる遊歩道があり、あのVictorレコードの犬が蓄音機を聞いている「ラッパ」のようなものがあちこちに立っていて、最初は地下の換気口かと思ったが、どうもそうではなく、やはり声の伝導管のようで若い人達があちこちで試していた。どことどこがつながっているのかを「発見」する楽しみがあるようだ。まわりの敷地から4方向から自由に出入りできる。敷地内の建物間は遊歩道の他は芝生である。私は、もう少し樹木を配置したほうが良かったのでは、と思う。そうすれば、外部からは樹木間に建物が見え、内部からも樹木間に町が見えるのである。今のままだと生々し過ぎ疲れる、と思う。