東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

国芳と毬猫 その2

2010-02-21 21:00:04 | 今戸人形(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010236 以前入手した色の完全にとれてしまった今戸の毬猫が手元にあり、それを手本として型を起こしました。配色は先の国芳の錦絵を参考としましたが、よだれかけの部分は絵では朱色になっていますが、江戸時代に作られた伝世の座り猫などのパターンから、キハダを煮出した黄色を重ね塗りし、上から砂子を振りかけてみました。本家伏見の伝世品と配色はだいたい同じかと思いますが、毬部分は錦絵のように山型を描きました。伏見だと、まがい金泥で丸を描いているのがよくあります。塗る前にとても気になっていたことですが、普通の座り猫よりも尻尾が長いのです。そうすると、腿のところに置く墨のぶちと尻尾が重なってしまいます。伏見だと尻尾を虎のように黄色と墨の縞にしたり、平気に墨が重なっていたりしますが、錦絵をよく見ると、今戸では尻尾を避けて向かって右斜めにぶちを入れています。小さなことですが、改めて感心しながら真似してみました。


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