東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

二の午 千束稲荷神社の地口行灯

2018-02-19 22:38:41 | 日々

 去る初午の日はとんだ勇み足できたが、やってきました二の午。普段と違って色とりどりの地口行灯が掛かっています。

 鳥井にかかっている「またぎ」の行灯、今日ではここ、千束稲荷と歌舞伎座内の歌舞伎稲荷くらいではないでしょうか。(ほかにもあったらご教示いただきたいです。)芝居の狂言に因む図柄のはずですが、何なんだかわからない。社務所の方にお尋ねしても「歌舞伎じゃないですか?」というご返事。まじでわかりません。(男狐は囚人着のように見えるんですね。顎まわりに無精ひげが描かれている。島流し?女狐はきれいななり。いろいろ考えてみて、「江島生島」か?でも自信ありません。わかる方、お教えくださいませ。)

 社務所の方は、わからなければ、あそこに解説版があるからご覧なさい。とお教えくださったのですが、最初からあんちょこを当てにしているんじゃつつまらない。自力で考えてみたのですが、どうしてもわからないものもあり、考えたあとのお知恵をくださいませ。

「新内 おめでとう」→「新年 おめでとう」

「おしどりで おさむしかろう」→「おひとりで おさびしかろう」

「大かぶ 小かぶ 山から小僧がぬいてきた」→「大寒 小寒 山から小僧が飛んできた」

「扇に団扇」→「大きなお世話」?

「こもの もろのう」→「こうの もろのう」(高 師直)※仮名手本忠臣蔵の登場人物もとは太平記の世界。実録の吉良に当たる人物。

「狐の豆いり」→「狐の嫁入り」

「かめ犬のくつもち」→「亀戸のくず餅}?

「梅づらしい おきゃく」→「お珍しい お客」

「障子のいなり」→「庄司のいなり」(浄瑠璃「芦屋道満大内鑑」狐葛の葉の世界?)

「かかさまや 此のうら口の戸をあけて」→「高砂や この浦舟に 帆をあげて」

「おのれ ひくいやつだ」→「おのれ 憎いやつだ」

「おたるは そこでなにしていやる」→「お軽はそこで何していやる」

※仮名手本忠臣蔵6段目の勘平か7段目の由良助のせりふ。または俗曲「どんどん節」?

「そこに いくのは お軽じゃないか 私しゃ売られていくわいな 、、、、」

「寒じるより ふぐがやすい」→「案じるより生むがやすし」

「かかしがわるけりゃ あやまろう」→「私が悪けりゃ謝ろう」

「鬼に片棒」→「鬼に金棒」

「ゑとばし」→「江戸橋」

「小犬竹のぼり」→「鯉の滝登り」

「おすもう てんてん」→「おつむ てんてん」

「きょうじのいなり」→「庄司のいなり」浄瑠璃「芦屋道満大内鑑」狐葛の葉の世界

「あとの号外先にたたず」→「あとの後悔先に立たず」

「藝気がよい」→「景気がよい」

「稲もかれれば ぼうにかける」→「犬も歩けば棒に当たる」

「狐たらのむ」→「狐忠信」

「あん汁より瓜が安い」→「案ずるより生むが安し」

「船頭殿 もつべきものは帆でござる」→「源蔵殿 もつべきものは 子でござる」菅原伝授手習鑑「寺子屋」の松王丸のセリフ

「雷舟の音のよきかな」→「なみのり舟の音のよきかな」

 

「うすから出たまこも」→「嘘からでた真」

「いしゃとり大手」→「飛車とり大手」?

「かめにうさぎが数々ござる」→「鐘に恨みが数々ござる」長唄「娘道成寺」の歌詞

 

「板きりむすめ」→「舌きり雀」

「馬の五郎時致」→「曽我五郎時致」

 違っていたらお教えくださいませ。

 

 

 

                            

 

 


二の午 浅草合力稲荷の地口行灯

2018-02-19 18:43:42 | 日々

 昨日、今戸の尾張屋さんのご墓所のお参りを済ませた帰り道、初午で早とちりしてしまった千束稲荷に寄るべく、山谷堀の暗渠沿いに北上していたところ、偶然見かけた地口行灯。合力稲荷神社とあり、山谷堀の畔、吉野橋と紙洗い橋(「冷やかし」という言葉の語源といわれる)の間に鎮座されています。

 鳥居の柱には「随身」の行灯が左右にかかっていました。最近珍しくなったと思います。ただ、描いた作者がわからないです。

 「甕垂れ」の波線の描き方、赤と紫のものは北千住の旧街道沿いにある「吉田絵馬屋」さんのものだと思います。でも紫が青に替わっているのは、パターンとしては絵馬屋さんのに似ていますが、どうなんでしょう。わかりません。

「大かぶ 小かぶ」→「大寒 小寒」「呑 大酒 三升 五合」→「南無大師遍照金剛」「大かめもちだ」→「大金持ちだ」はわかるけど、残りがわかりません。

「玉あげ がんほどき」→「あぶらげ がんもどき」?

「田っぽれ 々」→「かっぽれ かっぽれ」

「糸のくりみて 高うり なほせ」→「人のふり見て わがふり直せ」?

「し〇〇を ばらにしている」→「人をばかにしている」?

「おはぎのはしは 長けれど」→?

 

やっぱり変体仮名とか達筆だと読めないのもあります。もとの言葉自体を知らないものはアウトです。