東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

歌舞伎揚

2018-02-22 04:19:53 | 日々

 昨日は木曜。来週の木曜は3月1日で父の一周忌法要を山形で営むので、その準備期間も1週間を切ります。父のお通夜や葬儀は今風に内輪で少人数で行うパッケージで専門家の方々に指示を仰いで執り行いました。四十九日と納骨は我が家の菩提寺とお墓がある山形で行うため、うちの本家の方々、お寺のご住職に教わりながら進めました。うちでは自分が生まれる前、曽祖母が亡くなった時以来不幸がなかったのと、親戚の冠婚葬祭すべて父が動いてくれていたため、全く常識的なマナーとか金銭的な処理など勉強しておらず、ひとりドタバタしていました。山形へ新幹線で向かうところで、遺骨を含め、お配りするもの、できたての本位牌等手がいっぱいで重くて大変でした。その原因の大きなひとつが配りものでした。葬祭の専門の方にすべてお任せでやればすっきりできてしまうものなのだと思いますが、「大切なのは気持ち」というこだわりもあって、デパートへ行って配るもの、お世話になる方々へお贈りしたいものなど自分で選んで、それらしく包んでもらったのですが、「あとに残らないものがよい」と聞いていたので、食べ物類。結局配るものとして選んだのが宇治茶と八女茶を飾り箱に詰めてもらったものと目に入った金沢浅田屋の「桜ごはんのもと」というスープと具が真空パックになったもの。そしてお世話になる方々へは虎屋の羊羹の詰め合わせ。人数としてはこじんまりしていたのですが、これらデパ地下で用意したものがあんなに重くなるとは考えていなかったので道中両手の荷物の重さででわが身が浮いてしまうような、余計に汗をかいたという感じでした。

 そして今回の一周忌。やっぱりお茶がいいけれど、もうひとつ何を、、と考えて思い出したのが父の大好物だった「歌舞伎揚」。これがあると機嫌よくビールを飲んでいました。大抵どこのスーパーでも売っているものですが、他の類似商品に比べると幾分値段もよいけれどおいしい。だた、袋入りをそのまま配るのもおかしいので、何とか箱詰めの形にならないか問い合わせてみたところ、工場に隣接する直売場であれば箱詰めと紙をかけてもらえる、山形の本家へ直接発送してもらえる、ということで工場のある武蔵村山へはるばる出かけてきました。

 赤羽から高円寺行のバスで野方まで。野方から西武線。鷺ノ宮で拝島行きの直通電車があり、座ってうとうとしていたらあっという間に玉川上水。駅前からイオンモール行というバスで終点まで乗って、そこから道を尋ねながら辿り着いたのでした。玉川上水駅が文字通り玉川上水のそばにあり武蔵野の林という佇まい。バスの車窓から桑の畑やネギ畑、西には五日市か青梅方面の山並みが見え、のどかだったところに工場やショッピングモールで開発されたような荒涼とした景色で「遠くに来た」という実感が湧いてきます。それと東京の西というとユーミンさんとかRCサクセションとかの歌枕があったり、「スローなブギにしてくれ」(大学にあがった年にロードショーになったような記憶)の舞台もこの近くだったりで、密集地帯の赤羽からは西方浄土に見えます。

 画像はコンクリートで固められた土地ばっかり写っていますが、足をのばせばもっと牧歌的な風景もありそうです。

販売所ではるばる赤羽から来たということでいろいろ親切にしてもらいました。亡き父が大好物だったので配りものにしたいという話をしたら。サービスしてもらいました。

 歩いてイオンモールに戻り、バスが来るまで中を覗いてみたのですが、こういうところ、郊外にあるアウトレットとかも行ったことがないのでこういうものなんだ、というお上りさん気分でした。帰りはバスで立川に出たので、ちょうど世界堂の立川店があるのを思い出し、粘土用の切り針や篆刻用の鉄筆を買っていきました。そういえば昔立川の五日市線のホームで「鮎寿司」という駅弁があったな、まだあるのかな?と思ったのですが疲れたのであきらめました。中央線で高円寺まで出て、赤羽行のバスで帰宅しました。

 そういえば、土地柄か、「肉うどん」とか「窯揚げうどん」とか武蔵野系のローカルっぽい看板の出た店が畑の脇に見えたのですが、どこも閉まっていて残念でした。