生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信957 ・子供たちを見殺しにする菅政権

2011-07-22 06:11:25 | 日記

おはようございます。スペースシャトルが30年の宇宙開発という歴史に幕を閉じました。日本の今後30年の歴史はどのように紡がれていくのでしょうか。
生き生き箕面通信957(110722)をお届けします。

・子供たちを見殺しにする菅政権

 牛肉の放射能汚染が大きな問題になっています。食の安全がおびやかされているという危機感です。その原因は主として原発の爆発事故で高濃度の放射能物質が大気中に放出され、それが降りそそいでえさとなる稲わらに付着したからです。

 一方、子供たちの放射能被曝の問題は、マスメディアからはかげをひそめてしまいました。あまり取り上げません。

 菅政権は、原発の収束は第1ステップをほぼ目標通り達成できたと宣伝し、マスメディアも「大本営発表」通り取り上げています。あたかも原発事故が順調に収束に向かっているかのような印象をばらまいています。

 しかし、本当にそうなのでしょうか。子供たちも安全な生活ができているのでしょうか。稲わらに降りそそいだということは、子供たちの上にも降りそそいだことを意味します。子供たちの体の中に取り込まれ、内部被ばくしたことが十分に考えられます。

 ごく最近の文科省の調査でも、宮城県内の保育所で年間1ミリシーベルトを超える放射線量が検出されています。事故後4か月も経過して、ようやく政府にとって好ましくないそうした結果を少しずつ明らかにする。

 心ある識者の中には、「被災地の子どもたちは全員疎開を」と真剣にアピールしています。しかし、政府はそうした声に耳を傾ける姿勢はまったく見せません。いまでも「ただちに問題はありません」と、すっとぼけた姿勢を続けています。

 政府や官僚の責任者は、甲状腺がんなどの問題が表面化する例えば10年先、あるいは20年先には今のポストにとどまってはいないという無責任さです。政府は、国民の安心安全に本当に心を砕くという姿勢を持ち合わせていません。

 政権の座にある人間は保身と延命が第一、官僚や電力業界の最高幹部も自分たちの利益が優先です。今さえしのげばいいのです。情けないことにメディアも、本当に必要な警鐘を鳴らすことをやめてしまいました。一見、政府批判に見える記事も、政府にとっては実際には痛くもかゆくもない記事、読者をたぶらかす記事で覆い尽くされています。

 そんな状況のなかで生きている私たちですが、せめて子供たちの安心安全だけでも最大限の努力で守りたいものです。私たちには何ができるのでしょう。考えて、行動を起こしましょう。いわずもがなのことながら、子どもたちは次の日本を背負う”国の宝”ですもの。30年後の人々に、「あの時の大人たちは、ぼくたち、わたしたちのためにもっとやってくれることがあったのではないか」と、いわれかねません。