生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信936 ・ペテン師首相の面目躍如――消費税10%へ増税 

2011-07-01 06:23:42 | 日記

 おはようございます。「『だまし ごまかし ぼかし』ながらとうとう増税路線のド真ん中」(山田紳)=今朝の朝日・風刺漫画より
 生き生き箕面通信936(110701)をお届けします。

 ・ペテン師首相の面目躍如――消費税10%へ増税

 一国の首相をペテン師呼ばわりはしたくないのですが、菅首相に関する限りやることなすこと全てが「だまし ごまかし ぼかし」と指摘せざるを得ません。「だまし、ごまかし」の菅流ペテン師手法は、ただ自分が「歴史に残る首相」になるためだけに 演じられています。

 昨日の会合で、菅首相は「消費税を10%まで段階的に引き上げる」ことを決めました。首相はその後、「歴史的な決定だ」と胸を張って見せたそうです。いつから引き上げるのかは、「10年代半ば」と、例によってぼかしました。

 菅首相は、就任早々、財務省に「財政再建の道筋をつければ、歴史に名を残す総理大臣となれますよ。それには増税が欠かせません」とそそのかされました。それにのって増税を掲げて参院選を闘ったのですが、敗れるとあっさり捨てて、次は「TPP」をトッピッピに持ち出しました。しかし、これもあまり人気がないなと感じると、最近は一言も口にしなくなりました。

 最近飛びついたのが、孫正義氏に吹きこまれた「脱原発=自然エネルギー」路線です。浜岡原発の停止要請で、国民的な拍手喝さいを浴びると、内心「これや、これや」と「脱原発」に転じたそぶり。しかし、海江田経産相が停止原発の再開路線を打ち出すと、それも了承する支離滅裂ぶりです。

 菅首相の1年を振り返ってみると、結局、「中身は何にもない」、スッカラ菅の本質がくっきりと浮かび上がりました。しかし、ご本人は「歴史的な大宰相の道」まっしぐらのつもりです。最近は赤坂、六本木の高級料理店巡りも再開する余裕をみせています。

 政治には「信頼」が最重要です。言うまでもなく、することなすこと全てに「信」が問われます。特に税を国民から召し上げる場合には、不可欠です。「信頼」があれば我慢できますが、場合によっては進んで協力もしますが、「あいつら、我々から巻き上げては、また無駄遣いしよる」と思われれば、取れるものも取れません。

 戦後70年近くを振り返ってみると、国民は多かれ少なかれ「だまし、ごまかし、ぼかし」に翻弄されてきました。しかし、菅流ほどのいい加減さは前代未聞です。なにしろ、「辞める」と総理大臣の座にかけて”天下に約束”したことでも、あっさり「そんなこと言った?」という顔ができるのですから。

 それを許しているのも、有権者が自分のこととして政治に関心を持たないからです。「お上任せ」があまりにも多すぎるからです。自分で招いたことと甘受するほかありません。そして、その後に来るのは、かつて歴史に前例があります。いままた、旧約聖書にあらわされている怪物、リヴァイアサンの息遣いが聞こえるようです。