生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信950 ・鎮魂の季節が近づいてきました

2011-07-15 06:21:16 | 日記

おはようございます。国家財政がピンチの日本の「円」が世界から高く買われ、対ドル80円台を切りました。アメリカのドルやヨーロッパのユーロより日本の円の方が値打ちがあるのだそうです。資本主義はどこかおかしいですね。
生き生き箕面通信950(110715)をお届けします。

・鎮魂の季節が近づいてきました

 あと半月もすれば、8月。8月は鎮魂の季節です。6日がヒロシマ、9日はナガサキ、そして15日は無条件降伏の日。太平洋戦争での日本人の死者は310万人とされています。

 今年は東日本大震災で亡くなられた方々の初盆が重なります。

 アメリカの国家財政が危機に直面し、債務不履行(デフォルト)の可能性も現実味をおびて語られるようになりました。アメリカではわずか1%の人が25%の富を握り、大多数が貧困化しつつあります。1%の富裕層に決められた税制を適用するだけで相当の増収になり、財政をカバーできるのですが、富裕層は共和党を中心に強力な抵抗をし、オバマさんも打開できずに苦しんでいます。

 ヨーロッパでも、ギリシャやポルトガルなど財政破綻が深刻になってきました。

 資本主義に対して鎮魂曲(レクイエム)が奏でられ始めたような印象です。昔は、資本主義の絶対的な矛盾により、社会主義、共産主義へ移行するという理論が注目され、一部は実践に移されました。しかし今は、資本主義のあとは、資本主義ともいわれます。

 幾多の戦争を重ね、幾多の貧困を抱えながら、いまだにその争いや地球規模の格差を克服できない人類という生物。大宇宙の目で見れば、米粒にもたとえられないほどのちっぽけな地球という星にあって、なぜ力を合わせて助け合うことができないのでしょうか。地球は、大宇宙のなかでも生物が存在する稀有な星。その貴重な星にあって、性懲りもなく争いを繰り返している愚かさ。

 鎮魂の季節には、その愚かさに深く思いを致したいものです。