生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信941 ・菅の延命策でズタズタの民主主義

2011-07-16 06:18:55 | 日記

おはようございます。「諸センセイ言動はみなこれ延命」(今朝の「朝日川柳」より)。新聞記者も「サラリーマンとして延命したい」から、大事なことを聞き出そうとしないし、伝えようともしません。これが日本のメディア空間です。
生き生き箕面通信951(110716)をお届けします。

・菅の延命策でズタズタの民主主義

 最近ますますあからさまになってきたことは、菅直人という人間の最大の狙いが、「自分の名を歴史に残したい」という個人的な事情だけだということです。国民はそのための”踏み台”にすぎない。菅なる人間が強引に居座り続けるために、私たちにとって最も大切な民主主義がズタズタにされ、民主主義は津波に破壊されたあとのがれきのような様相をみせてきました。

 まず、退陣3条件です。「復興予算や再生エネルギー法案など3条件を通さないと辞めないぞ。だから3条件を飲め」というやり方そのものです。これは、議論を通じて合意を得ながら物事を進める民主主義からは最も遠い手法ですよね。

 次に、内閣改造。内閣人事をいじって人気挽回をねらいましたが、松本龍・復興担当相は就任後わずか9日で辞表を出さざるを得ない失態を演じました。「任命責任は私にある」と認めましたが、それは口先だけ。何の責任も感じていません。もともと「辞意表明総理」が人事を行うこと自体が非常識であり、あってはならないことです。

 極めつけは、「脱原発路線」。突然思いつきで記者会見し、「ボク、原発やめちゃう」という。さすがに閣僚からも批判が出ると、「ボクの個人的見解ですよ~」という。エネルギー政策の転換は国の根幹だから、きちんと議論なければならない。ところが、菅は一顧だにしない。

 その前には浜岡原発を唐突に「停止」させました。このやり方も独断専行。議論を通じて合意形成をはかる手続きなし。しかし、それが案外評判が良かったものだから、「ボク、脱原発、言っちゃおうかな~」という心境になったようです。市民運動出身という”看板”を掲げるなら、せめて民主主義の手続きだけは守っていただきたい。しかし、しょせん人気取りにすぎない「市民運動出身」というまがいものでした。

 民主党の長島昭久・前防衛政務菅らが、「菅降ろし」に具体的に動き出しました。彼らは、「脱原発を実現させてはならない」という危機感からです。彼らには、潜在的核兵器技術を温存しなければならないという確信があります。そういうグループが菅降ろしに参戦してきました。

 私たちは、脱原発を進めつつ、有害生物・菅直人を排除しなければならないのです。しかし、それを進めることは、「日本の民主主義」を鍛えることにつながります。私たちはまず、「真実は何か」を読み解くニュース・リテラシーが一層重要になっています。