カルテ番号 や・6(39)
玲香は院長を疑い、そして信じた。
自分がそんな存在だと信じられないが、信じられる。
相矛盾する思いが交錯する。
「何故、私が?」
院長は静かに言った。
「それは誰にもわかりません。
私も、何故、私が?と思いました」
少し間を置いてから、話し出した。
「敢えて言うなら、誰でもよかったのかもしれません。
特別な条件があるわけではなく、普通なのです。
普通が・・・条件なのかもしれません。
私が特別ではない、と強調するのも、そこにあります。
そして、ある時、急に発動する。
長寿族は、種に一定の割合であるようです。
虫にも魚にも獣にも鳥にも、植物にも、です。
決して、選ばれたわけではないようです。
それは、仕組みを考えると解かります。
普通だからこそ、意味がある、と判ります」
玲香は混乱したまま訊ねた。
「私、普通です。
身体を動かすのは好きですが、スポーツ選手ほどの才能はありません。
スタミナもややあるほうだと思いますが、特別ではありません。
疲れもありますし、精神も落ち込みます。
何よりも、先ほど言いましたブログ依存症です。
心は弱いのかもしれません。
それでも・・・長寿族の身体ですか?」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)