水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・924」

2016-05-26 19:34:52 | Weblog



カルテ番号 や・6(62)

玲香には難しい話だ。
だが、生死を見てくると、そうなるのかもしれない。
長寿族は生き延びる事が優先する。
そこに存在意義がある。
通常の人間だって、ある意味同じだ。
生き延びる事に意味がある。
生きているからこそ、何かが出来る。

生まれて、寿命まで生きて、亡くなる。
最初から最後までを多く見れば、その中間に注目する。
中間とは、生きている間の生き方だ。
自分だってそうだが、その中間が生きている証だ。
やがて誰にも訪れる死がある。
その死よりも、中間の生き方を尊ぶ。
だから、病を治すよりも、本人の選択を尊厳する。

院長は少し笑って言った。
「とはいえ、私はまだまだ未熟者です。
余計な手を出してしまう事もあります。
病が治るようにするのが仕事だと・・・
でもね、それは違うのです。
治しても、亡くなるのですねぇ。
だから、病からの回復を契機として、中間が充実するようにする。
それが、本当の治療なのかな、と思っています」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする