水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

H・0・1

2006-01-19 22:00:17 | Weblog


 少し前まで精神世界などの分野などでしか通用しなかったヒーリングやヒーラーという言葉が、今はマスコミなどでも普通に使うようになりました。でも、その意味するものは依然として曖昧なままです。
 
 「癒し系」「癒し的治療」「癒しの治療師」そんなイメージだけで使われているのが現状でしょう。ギリシャ語の語源から「全体」「健康」「聖なる」「自然回復」などの意味と重なりますが、はっきりした定義はなされていません。

 ヒーリングやヒーラーという言葉が西洋医学から胡散臭い扱いを受けてきたのも理由があります。科学的根拠が証明できないからです。現象の変化を認めても、その仕組みが解明されなければ「科学的」でないからです。科学的で全てが解明できるわけではありませんが、多くの人を納得させる力はあるでしょう。

 まして治療分野は生命を左右する特別な世界です。「治療」と「ヒーリング」の違いと重なる部分を認識しないと、一番肝心な病む人まで迷惑を被りかねません。ヒーリングが安全で状態の改善に役にたっても、病人には治療も必要だからです。

 問題をややこしくしているのは、医師や治療者が無自覚にヒーリングをしている場合があります。名医と呼ばれる医師や優れた治療者は、その技術や知識以外にヒーリングを重ねていました。治療者だけでなく、ヒーラー(ヒーリングをプロとして行う人)として治療に係わっていました。

 重なる部分を持ちながら、治療とヒーリングは別々の次元の行為です。病人に危険性はありませんが、常時病人と接するヒーラー側には大きな危険性があるのです。ですから無自覚の名医や名治療者ほど、早く亡くなる傾向があります。

 多くの患者やクライアントや弟子を残して、優れた師とよばれる人達は次の世界に旅立ちます。まだまだ活躍していただきたいのに。この本を書く動機の一つが、ここにあります。

 優れているが故に、早逝する。ここに「ヒーリング」の大きなヒントがありました。そして優れていたが故に、「ヒーリング」を見落としていたのです。何故なら優れた人達には「ヒーリング」が当たり前だったからです。

 ヒーリングは見えない世界と深い係わりがあります。精神世界と深い係わりがあります。科学的でない世界と深い係わりがあります。それだけに曖昧で勘違いの余地も多く残されているのも事実でしょう。科学的でなくても、大切なモノはあるし、知って欲しい事もあります。

 私は実践者として体感し、事実としてクライアントの変化をみてきました。理屈ではなく、できるだけ事実から仕組みを観ようとしてきました。そしてヒーリングがこの世の仕組みと重なる事に気づきました。

 多くの偉大な先達達が残した言葉にそのヒントがありました。現実の仕組みと合致しました。ヒーリングは特別ではなく、古代から東西南北の何処の地域でも行われていた事でもありました。そして地球の未来を導くキーワードでもあったのです。

 
(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする