箱根駅伝三連覇を成し遂げた、青山学院大学陸上競技部の原晋監督の語録集です。
監督就任から三連覇へ至る道程の中で、頭を打ちながら模索を重ねた上での組織論であり教育論でもあります。
監督就任当初から選手に言い続けている3つの言葉、
「感動を人からもらうのではなく、感動を与えられる人間になろう」
「今日のことは今日やろう。明日はまた明日やるべきことがある」
「人間の能力に大きな差はない・あるとすればそれは熱意の差だ」
は選手の前に人間としての生きる指針です。
そして、組織に関しては、
「レベル1」監督命令型
「レベル2」監督が選手の代表者に指示を出す段階
「レベル3」監督は大筋の方針だけを示し、チームリーダーと部員が一緒に自ら考えていく段階
「レベル4」選手を観察してヒントだけを与えるサポート型
と進化し、青山学院大学陸上競技部はレベル4に達しており、まさにサーバントリーバ―シップを遂行し、選手たちの自主的な判断で組織運営がなされています。陸上部の実力はホンマものです。
結果的に、「社会に通用する人材育成」を陸上を通して行うことに徹しており、選手に対しては、チームのビジョンを達成するための「半歩先の目標」を設定させ、その進捗を自己管理するノートを書かせています。ビジョンへの自己の対応こそがチームの総合力になります。このような組織や人材育成に関しては、高校、大学、実業団での陸上競技人生と、陸上引退後の中国電力でのサラリーマン生活での経験に立脚しています。
先日紹介した『まんがでみる ボトムアップ理論』(畑喜美雄著、ザ・メディアジョン、本体価格1,200円)
http://blog.goo.ne.jp/idomori28/e/ddbffc3f9964ea07feb08ff608fb1ac2
とほぼ同じであり、組織の形成、運営、進化、そして、人材育成の基本図書に最適です。
『人を育て組織を鍛え成功を呼び込む勝利への哲学157』(原晋著、ぴあ、本体価格1,111円)
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