![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/9c/a73928437c88a1f6fbc6100e26a39a81.jpg)
都立等々力高校野球部に2年生の黒人アメリカ人のクリスが転校してきました。黒人の父と日本人の母の子であるクリスの入部に、弱小の野球部員は「助っ人が現れた!」と思うが、守備は一級品のクリスの野球センスにも、荒削りのバッティング、そして、進塁のための犠牲バントなど日本野球への不理解が横たわります。また、日本へ来た理由も意味深であり、野球部員やクラスメートは心を悩ませます。
厳しい練習の総決算、夏の地区予選大会が開催され、格上の港北大学付属渋谷高校との初戦がプレーボールされます。等々力高校野球部員は自我の生きる上での課題を抱きつつ、自らの青春を燃やし尽くすべく、熱戦を展開します。
地区予選だけで終わる高校野球のこの夏、さわやかな風が吹き抜ける1冊です。
『白球アフロ』(朝倉宏景著、講談社文庫、本体価格610円)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます