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板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

森のような経営

2021-11-22 14:58:52 | 

 私も15年に渡る里山の整備での経験、また、『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声』(ペーター・ヴォールレーベン/著、ハヤカワ文庫)や『4千万本の木を植えた男が残す言葉』(宮脇昭/著、河出書房新社)などを読んで得た知識から、森は将来を考えて、今を生きるのではなく、いまここで成員全員で最善を共に尽くすスタイル、つまり、それ全体で最適な状況を共生して作り出しています。組織の一部だけが繫栄することはありません。

 これに対して、人間、特に経済や経営における行動はいかにシェアを勝ち取り、優位に振舞えるか、さらに言えば、ビジョンや数値目標ありきに立脚しているために、それらに適合しようと無理な力が働いていたりします。勝ち負けや損得ではなく、森のような経営では公正な取り組みで社会に貢献できる「良い会社」を作るなかで、「社員全員の幸せ」を追求するしくみこそが地球や社会、また社員やお客様へ様々なストレスを与えることなく、持続可能性も勝ち取れるはずです。

 自然の一員である人間も森を見習うこと、これが今後は大切になってくるでしょう。

『森のような経営 社員が驚くほど自由で生き生きする。「心理的安全性」に溢れた組織づくり』(山藤賢・山田博著、ワニ・プラス、本体価格1,500円、税込価格1,650円)                  

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