冬の贅沢はボタン鍋。訪れたのは丹波篠山 料理旅館高砂。
創業嘉永元年(1848年)。幕末からとは老舗です。「猪肉をなぜボタンと呼ぶの?」とお店の方に聞けば、「盛りつけられた猪肉が牡丹が咲いたように見えるからですかねぇ。」
「辛抱して下さいね。猪肉はいくら炊いても固くならないんですよ。最低20分ぐらいは煮込まないと、猪肉に味噌の味が滲みませんから。」最初は野菜ばかりを食べ、頃合いを見計らって、猪肉に箸をのばしました。いやぁ美味でした。身体が暖まってくるのがわかる。味噌味が口の中にじわぁっと広がりなんとも言えぬ幸せ。
「すべて食べ終わったら、お呼び下さい。」
「ほんときれいに完食していますね。これから締にどんぶりにします。」 残った味噌汁を煮込み、卵を落とし煮込みます。半熟の卵と味噌をごはんにかけるどんぶり。鍋の最後はうどんか雑炊という先入観はぶっ飛びました。どんぶりもイケますよ!
私の印象としては、落語の「池田の猪買い」のイメージが強すぎるので、どうも獣の鍋と思っていましたが、これは癖になりそうですね。
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