パーフォーマンスの優劣は次の2つの脳が関係しています。
何をするか、その内容を決める「認知脳」と、
どんな心の状態で行うかを決定する「ライフスキル脳」です。
特に、重要になるのはライフスキル脳による心の状態です。これも次の2つに大別されます。
① 「フロー状態」は機嫌がいい、つまり、集中・リラックス・わくわく状態であり、揺るがず、とらわれない「無我」の境地です。この最高地点はゾーンと呼ばれています。自己へ向けられたベクトルが唯一無比です。
②「ノンフロー状態」は機嫌が悪く、落ち込み、ムカツク状態で、揺らぎ、とらわれなど執着が見られます。「認知脳」は環境、出来事、他人などの他者、外側に依存しやすく、結果的にノンフローな状態を作りやすい傾向にあります。ただ、素晴らしいパーフォーマンスも生むためには、「認知脳」による良き戦略の決定が必要であり、その上で、フローな心の状態にすることが不可欠になります。そして、フローにするには、
感謝(ありがたい)、応援(がんばれ)、思いやりの3つの要素を実行に移す、「自分から与えるという主体的な生き方」
をしていくことを奨めています。「脳が『心』を整え、整った『心』が『体』を整え、整った『体』が『技』を使って結果を出す」、つまり、思考や意識の結果が行動ですので、自分をマネジネントし、自己の責任を全うしなければなりません。
『「与える人」が成果を得る』(辻秀一著、ワニブックス、本体価格1,400円)