あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

サンセットの旅人

2014-12-23 15:56:41 | 

  夕陽、夕焼け、落陽は本当に胸打つ光景です。空が澄み、太陽が地平線もしくは水平線に沈む、その一瞬は無常観を味わえるからでしょうか、いつ眺めても飽きません。世界各地のサンセットの情景を1冊の写真集に収めたのが本書です。

 自ら夕陽評論家と称す油井昌由樹氏。高層ビルの立ち並ぶマンハッタンからハワイ、東京から流氷の浮ぶ知床の海、日の沈む国・モロッコからケープタウン、北欧の雪原からアテネの宮殿と、ところ変われば夕陽の姿も違います。私が一番素敵だと思うのは北海道の夕陽。特に、太陽のその日の最後の光は冬の真っ白な地を赤く染めます。吉田拓郎の「落陽」を想起しながら。

 うちの書棚に並んでいたこの本を目敏く見つけた友が欲しいと言ったので譲りました。また、注文したらえぇわと思っていたら、絶版!悔しい思いをすること10数年。今回、バーゲンブックで仕入れることが出来て感激です。貴重な「サンセットの旅人」、今なら店頭に並んでいます。部屋のインテリアにも最適な1冊です。

『サンセットの旅人』(油井昌由樹/文・写真、世界文化社、本体価格2,800円 店頭では2,250円+税で販売中!)

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