和製ウォーレン・バフェットと呼ばれる、まさに「現代日本の大富豪」の竹田和平さんと500回以上も寝食を共にした著者が間近で聴いた幸福への道を書いたのが本書。
株の売り買いを頻繁に行い、利ざやを稼ぐのではなく、会社四季報と数冊のノートだけで、株式投資をし続けている和平さんは、
「徳のある会社に投資したらええねぇ」
と言い放ち、そのためには、
「自分が徳を積まんくて、相手の徳は見抜けんねぇ」
と応えます。やはり、自己を磨かないとあきまへん!
そして、幸せな金持ちになるには、「いかに稼ぐか」ではなく、「いかに与えるか」が大切になり、
「『与える』という生き方が軸になると、今ある悩みがクリアーになるどころか、周囲を輝かせる生き方になる」
結果、自分にお金が自然に集まってくるのです。「与える」ということは頭では理解していても、なかなか行動には結びつかないのが一般平民です。
自利ではなく、他利を主に考え、すべてに「ありがとう」という感謝の気持ちを述べる、幸せへの非常にシンプルな道筋を習慣にしなければなりませんね。
『日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと』(本田 晃一著、フォレスト出版、本体価格1,400円)