アバウトなつぶやき

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ひらがな日本美術史

2005年10月08日 | よみもの
 職場のYOちゃんから「ひらがな日本美術史」という本を借りています。ワタクシの借りたのは第2巻
 この本、日本美術史を橋本治氏が解説したものなのですが、芸術新潮で連載されたものに加筆・修整をしてあるそうです。
 「ひらがな」とあるだけあって、とても分かりやすい文体で書かれており、解説にあたっては当時の時代背景や風俗も織り交ぜてあるために非常に分かりやすく、美術に興味の無かった人でも面白く読めてしまいます。
 特に第2巻は春画(ポルノ)を取り扱っている事もあり、口絵のインパクトがスゴイ。「こんな題材をどういう切り口で評論するのか」と思って読みすすめてみると、その大胆かつ現代的な表現に感心させられるばかり。
 橋本治、とはどういう人物なのか…と思っていたら、昨日遊びに来ていたシロウタが本を見つけました。
 さすがシロウタ、橋本氏の著書もしっかり網羅しておりました。カバーに書いてある著者紹介を読めば、小説・古典の現代訳や評論をやってる人だってことは分かるけど、どういうのを書く人なの?
 シロウタは「おすぎ&ピーコに似た感じの人なんだけどね…」と続けた後で
「面白いのを書くんだよ。特に『桃尻語訳・枕草子』なんて、『○○は□□っていうけどさー、△△なんだよね~』とかいう軽い、今の女子高生風の口調で訳が書かれてるの。変わってるけど独特で面白いよね。」
 へぇ、そんなのがあるんだ。
 ちょっと読んでみたくなりました。
 古典って、訳によって読みやすさが違うと思うんです。高校生の時に源氏物語を読んだけど、それも田辺聖子訳は読みづらかったけど円地文子訳のは読みやすかったし。(←普通は逆だって言われるんだけど、ワタクシは田辺聖子と相性が悪い?ちなみに他の方の訳は読んでません。あしからず。)
 ただ、枕草子は普通に読んだ方が読みやすいかもしれないけど。なにせ女子高生調では情緒ってもんが…。
 YOちゃんに借りて読み終わってない本が結構あるので、読書の秋は本をいつもより多めに読めるようがんばります。