島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

バナナトラップ

2014-09-10 10:56:33 | 昆虫
私の夏休み前、最後の更新です。
本日の平成新山は、雲は多いもののお山の姿ははっきりと見えています。
さて、旅の準備に忙しく(というか出発前にできる限りの仕事を片づけている。)自然情報を収集していませんので、少し時間を夏休みにまで巻き戻します。
夏休み期間中に何度か昆虫の観察会を実施しました。
その際に少しでも多くの種類の昆虫を観察してもらえればと、バナナトラップと空き缶トラップの2種類の昆虫トラップをいくつか仕掛けていました。
空き缶トラップは、地面を這い回る昆虫を捕獲するもので、空き缶を地面の中に埋めておくだけです。
天候が悪かったので、すぐに雨で水がいっぱいになってしまい、殆ど捕獲出来ませんでした。
ヒメオサムシが1匹捕まったのかな?
バナナトラップは甲虫を目的に仕掛けたのですが、こちらも雨天の為あまり良い結果を得られませんでした。
しかし数日放っておくと、甲虫ではカナブンが、表紙の写真では「サトキマダラヒカゲ」が集まっていました。
天候さえ良ければもっと色々な種類の昆虫が集まってくれたのではないかと思います。
思ったよりも成果がありましたので、作り方を紹介しておきます。
準備するものは、ビニール袋・バナナ・25度の焼酎・タコ糸・つまようじです。
ビニール袋に皮をむいたバナナと焼酎を入れます。(去年は日本酒を使いましたが、焼酎の方が匂いがきついのでそちらの方が良いそうです。)
しっかりとビニール袋の口を閉じて、バナナを潰します。
本来は1日くらいバナナと焼酎が発酵するのを待つそうですが、時間がなかったので夏の日差しの炎天下にさらし(無理矢理)発酵させました。w
適当な(昆虫が来そうな)木を見つけて、タコ糸でビニール袋を吊るします。
この時の注意点としては、ぶらぶらとぶら下がるようなビニール袋の吊るし方をしてはいけません。
写真のように木の股にビニール袋を置くような感じで設置します。
そして、つまようじでビニール袋に穴を空けます。
そうすると、ぷ~んとビニール袋の穴からバナナと焼酎の混じった甘い匂いがしてきます。
ぶらぶらとぶら下げていると、穴からポタポタと中の汁が出ちゃいますので、木の股に設置すると汁が留まってくれます。
もう夏も終わりですが、よければ来年の夏にでも試してみて下さい。
ただし、観察するだけで捕獲は控えましょう。
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