島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

文化財ジオツアー2

2013-03-14 13:15:57 | イベント
話がぶつ切りになっちゃってますが、ついてこれるでしょうか?
島原カトリック教会を見学して、裏にある通りへ脱けました。

急に古民家が建ち並ぶ通りに出ましたが、こちらが昔は大通りだった旧島原街道です。
こちらに並んでいる古民家には共通の特徴がありまして、写真に写っていない右側に玄関があるのですが、その玄関にはお正月でもないのに注連縄が飾ってあります。
そして、今先生が指している裏口には、入ってすぐに仏間があるそうです。
おかしいですよね?通りに面した場所に仏間を配置するなんて。
これはどちらも「家はキリスト教ではないですよ」ということを意味しているらしいのです。
島原の古くからの民家には一年中注連縄を飾っている所がありますが、由来ははっきりせず、そういった意味もあるのではないかとの説です。
いかにキリスト教の弾圧が厳しかったかがうかがわれます。

さて、旧島原街道から江東寺へ移動しました。
写真は、史跡「松倉豊後守重政の墓」です。
2009年11月7日の記事で紹介済みです。
ここ江東寺には超有名な「涅槃像」がありますが、私たちが注目したのはこちら!

その涅槃像の向かいにある「ソテツ」です。
このソテツには由来があり、島原の乱の際に原城で天草四郎が愛でていたと伝えられるソテツを福岡藩や直方藩から出陣していた将兵が戦勝記念に持ち帰ったとされています。
そのソテツは福岡県の岡湊神社境内で大きく育ち、福岡県の天然記念物に指定されています。
そこから株分けされ、原城跡と島原の乱で戦死した板倉重昌の墓がある江東寺に植えられました。
植物なのに大移動を繰り返す珍しいソテツです。
コメント
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