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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2021年8月号PART2 「日本で一番文章がうまい作家」

2021-08-28 | 本と雑誌

PART1「追悼チャーリー・ワッツ」はこちら

「戦後の日本文学で一番文章的にうまいと思うのは、安岡章太郎と藤沢周平なんですが、あの二人は寄りかかってないんだよね」

字面の美しさに酔ったり、音の響きに寄りかかりがちな、日本語の寄りかかり性を嫌う村上春樹の発言。そういえば、藤沢周平も海外のミステリを好んだ人だった。

ということで本日の1冊は藤沢周平の「本所しぐれ町物語」。ここまで来るとむしろ訳しやすいんじゃないか。すばらしい語り口。

PART3「学校なんて」につづく

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「兇人邸の殺人」 今村昌弘著 東京創元社

2021-08-28 | ミステリ

屍人荘の殺人」「魔眼の匣の殺人」につづく、美少女ホームズと純情ワトソンのコンビ第三作。

うーん、紹介がむずかしいな。なにしろこれまでの二作のタイトルには、事件のヒントになる要素がきっちり入っていて、実は今回も思いっきり仕込まれています(笑)。

増築に増築を重ねた(それには理由がある)邸宅における密室殺人。登場人物すべてが犯行不可能であるかに見えて……

いやーそこまでアリバイを細かくチェックしなくても、とめんどくさがりのわたしなどは思ったけれども、今村のことだから例によって最後の最後にうっちゃりをかましてくるに違いない、と身構えていると……

うわああああ、また来たあ。今回もおみごとでございます。デビューから三作連続して会心の出来。今村おそるべし。

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