前作の特集はこちら。
同僚の言によれば、地区中総体や新人総体などの振替休日に教職員が映画館に行くのは、飢えたライオンの群れのなかに子羊がまぎれこむようなものなのだそうだ。老けた子羊ですみません。行ってきましたよ三川イオンシネマ。やっぱりね、同じ館内にうちの生徒がいるんじゃないかと思いながら見るのはどうもなあ。向こうも邪魔だろうし。
そういえば若いころ、港座で映画が始まる前にうしろの方から「あれ、××でね?こんだエッチだ映画も見んなんのー」と女子高生たちがひそひそと……ってバリバリ聞こえてますけど!お前らも見てるんじゃん「ナインハーフ」!女子高生にはまだ早い!
さて三川で観たのは「怪盗グルー」の二作目。中年男には振休でなくてもそぐわないことおびただしい。でもわたしは絶対に見ると決めていた。それはすべてあのミニオンのためだ。グルーの手下(?)である謎の生物。か、かわいい。
ルックスがキュートなのはもちろんだが、どんなピンチに陥ってもそれなりに(ハッパをきめているのではないかと思うほど)楽しんでしまう能天気ぶり。刹那的で享楽的で音楽好き(今回はなんとYMCAをビレッジ・ピープルそのまんまで)……イタリア系?
危機一発(「007 ロシアより愛をこめて」の初公開当時の邦題。水野晴郎が命名し、おかげで危機一髪と書けない人が続出)、というタイトルが示すように今回はスパイもの。やけにハイテンションな女性エージェントがなんとも魅力的。悪役にしても、まことに意外な人たちが吹き替えています。びっくり。
ケーキ屋の名前がBake My Day(ダーティハリーの決め文句のもじり)的なギャグもあいかわらずうれしい。
いやしかし今回もまたミニオンにKOされた。彼らには道徳もしがらみもない。ただひたすら気持ちよくなりたいだけなのだ。うらやましい。第三作も絶対見るぞ。たとえまわりが全員中学生だったとしても!