事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!09年10月児童手当号「児童手当と子ども手当」

2009-10-09 | 明細書を見ろ!(事務だより)

09年9月号はこちら

今号は例によって児童手当受給者のみなさんだけにお届けします。

 本日のあなたの受取額は○0,000円ですのでご確認を。

さて、政権が交代したことで、「子ども手当」がマスコミをにぎわせています。中学を卒業するまでの子どもに月額26,000円(来年度は13,000円)が支給される予定。まあ、国民のコンセンサスは得られていないようだし、臨時国会への提出が見送られるなど、不確定な状況ではあります。

とりあえず子ども手当が実現すると児童手当はどうなるか。もちろん、廃止されます。どちらも受給できるほど世のなか甘くはありません。ただ、額の大きさと財源だけがクローズアップされていますが、所得制限の有無など、注視しなければならない点も多いのです。

 ということで、児童手当の支給はあと残すところ2回程度になるかもしれません。この支給の仕方で不思議に思うことはありませんか?実は全受給者のなかで、公務員だけが勤務先から受け取っているのです。公務員以外は市町村に届け出て受給するシステムなのに。

これは、児童手当の財源の負担割合がからんだこむずかしい理屈が影響しています。児童手当の変遷は、支給年齢や支給額の変動以上に、「誰が負担するか」の“国VS都道府県VS市町村”の暗闘の歴史でもあったのです。

まあ、そんな理屈はともかく、公務員だけが勤務先から受給するため、配偶者に秘密にしておく不届き者は多かったようで、公務員の児童手当とは、そんな夫婦間の暗闘の産物でもあったのです。長男が生まれてから1年半ものあいだ、妻にナイショにしていたおかげで壮絶な夫婦げんかを経験したわたしが言うのですからまちがいはありません。

09年10月号「いい話と悪い話」はこちら

10年2月児童手当号「児童手当と子ども手当PART2」はこちら

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