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お次の“研修地”(笑)は玉川寺(ぎょくせんじ)。「寺かよー」と檀徒総代なくせにいっこうに不信心なわたしは内心思っていた。
「で、そのお寺の宗派はなに?」
「曹洞宗らしいよ」他の参加者が教えてくれる。あら、ウチといっしょじゃん。道元の高弟である渡来人がひらいた寺らしい。
で、そのお寺に入るといきなり碑がある。曰く「初代出羽海之碑」。彼はここ玉川の出身で、酒井家の庇護をうけた人でもあるそうだ。あ、だから“出羽”の海だったのか。知らなかったー。
庫裡を抜けて庭園をのぞむと……どわ。すげー庭。こんなのが庄内にあったのか。維持費だけでいくらかかるんだ、なんてビンボーくさいことを考えながら庭で一服。資料館も併設されていて、玉川遺跡なる縄文時代の土器が田んぼからザクザク出てきた出土品が展示されている。いっしょに行った人のなかには「おれ、掘ったおぼえがあります」という人もいてなおびっくり。
寺を出て、「すごかったねー、ここ」と話していたら、「ここはね、春に来るともっといいのよ」という人もいる。
「どうしてですか?」
「ここは花の寺で有名なの。特にクリンソウ」
「クリンソウ?」
「知らないの?」
「知らないです。」知ってますか?
次回は今井繁三郎美術収蔵館。すげーぞぉ。