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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

オレオレ詐欺。

2008-04-10 | 情宣「さかた」裏版

Rocky なんでもネタにしてたんだなーオレ、と実感できる情宣さかた裏版2003年7月25日号です。

労金酒田支店、「おれおれ詐欺」未然に防ぐ
 身内を装い、高齢者から交通事故の示談金などをだまし取る「おれおれ詐欺」が、酒田市内などで相次いでいることを受け、金融機関側も、送金に訪れる高齢者に再確認を促すなど独自の対策に乗り出している。今月7日には同市の県労働金庫酒田支店(駒沢篤支店長)で、不審な点に気付いた職員が、被害を未然に防いだケースもあった。
 同支店の事例では、お年寄りの送金依頼書に、受取人の住所と電話番号が記入されていないことや、金額が、報道された同種事件の被害額と近かったことなどを不審に思った窓口の職員が、孫と連絡を取るよう促し、送金手続きを保留した。
 その後、数回にわたり、受取人を名乗る男から入金の有無を確認する電話が同支店にかかってきたという。職員がお年寄り宅に赴き、孫の生年月日や母親の名前を言わせるなど、具体的な確認方法を助言。その結果、お年寄りがだまされていることが分かった。
 駒沢支店長は「金融機関は、顧客の財産を守るのが仕事。職員の対応を徹底するとともに、新聞の切り抜きなどを窓口に提示し、『おれおれ詐欺』に注意するよう促している」と話す。
 ~山形新聞~

……さすが、顧客中心主義を誇る労金らしいエピソードだと言えるだろうか。そういえば先日、生まれて初めての新車を買うために、労金酒田支店にカーライフローンを申し込みに行ったところ……

「えーと、クルマ買いたいんでお金貸してほしいんですけど。」学校の保護者だった担当にお願いする。
「おー。そうですかそうですか。」
「で頭金のためにぃ、財形とエースを解約して……」
「……なんで?」
「は?」
「県教組の支部長がなにゆーてんな!全部借りればいーじゃん!」
組合の役員にはけっこうキツい労働金庫でした。

(2003年)10月には、東北六県の労金が対等合併する。山形県労働金庫として築き上げてきた、これまでの私たちとの信頼関係の、さらなる強化を。

……うわー情宣らしいまとめ。読者からは強引すぎると思いきり笑われてしまいました。でもこの情宣、書記がわざわざ労金にあげたらしく、大喜びされたのである。記事をよく読むと、お年寄りが“払えなくもない”額を指定しているあたり、敵もなかなかやるもんだ。でもそれでばれちゃったとは。やるなー労金(またしても情宣らしいまとめ)。

 わたしは労金の職員に、あのマスコットのロッキー(ろうきんラッキーをジョイントしたんですって。知らなんだ)のことを「心臓疾患の鳥」と表現してひんしゅくもかっていたの。

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「トリビアの泉」フジテレビ

2008-04-10 | 情宣「さかた」裏版

10613  ゴールデンへ移動して、初回いきなり視聴率20%越えは誰よりもフジテレビが驚いただろう。コアなファンが深夜時代からついていたらしいが、それにしてもこんなに人気が出るとは。この番組のキモは、飲み屋でホステスさん相手に吹聴するぐらいしか使い道のない無駄な知識が、だからこそ面白いと気づかせたコンセプトにある。監修は「と学会」などで有名な唐沢俊一。彼のホームページには「一行知識」というトリビアの原型となった掲示板があり、毎日毎日よくもここまでマニアックなネタが、とあきれるぐらいの投稿が寄せられている(毎日毎日必ずチェックする私も私だが)。たとえばこんな感じ…

◇一円玉を一枚作るのにかかるコストは、2円である。
◇防衛大学校の入試は、正確には「採用試験」である。
◇O.ヘンリのペンネームは、近所の野良猫ヘンリが名前を呼んだだけでは反応せず、「Oh,ヘンリ!」と呼んだときだけふり向いたことに由来する。
◇「アレクサンダー」をペルシャ語読みにすると「イスカンダル」。
……「へぇ」というより、まずは眉に唾をつけなければならないのはもちろんだが。 
【2003年7月17日付情宣さかた裏版・組合員へのこの1へぇ】

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旧姓。

2008-04-10 | 情宣「さかた」裏版

Yuming01 情宣さかた裏版シリーズ。
フェミニズム系はつづく。前回の「産む・産まない」はこちら。
発行日は2003年7月17日でした。

 先日の女性部総会でお伝えした旧姓使用について、あらためて報告します。今年の3月28日付文書「山形県立学校職員旧姓使用取扱要綱」の内容は、その目的として婚姻(これには離婚も含まれるはず)、養子縁組などの事由で戸籍上の氏を改めた県立学校に勤務する職員が、婚姻等の前の氏(つまり旧姓)を文書等に使うことについて、一定の指針のもと、可能にしていこうと定めたものです。使用できる範囲は

1.職場での呼称
2.職員録
3.座席表
4.校務分掌・事務分担表
5.名刺・名札
6.起案文書における起案者名及び押印(決裁責任者の押印を除く)
7.復命書
8.研究論文等の記名
9.その他

……そして所属長は職員の旧姓使用に関し、適切な運用が図られるようにつとめることが責務であると定めています。ただ、指導要録や出勤簿では認められないなど、範囲がかなり限定されていて、一瞥して中途半端な代物かな、とも思うのですが、しかし旧姓使用を認めることで、姓が変わることによる不利益を払拭する機会を提供した姿勢はかえます。字義通り「ネーム・バリュー」の意味を考えれば、むしろ遅きに失した感も。

 ここで誤解のないように解説しておきますが、小中学校の場合はまだこの段階にすら達していません(服務は市町村教育委員会の監督下にあるから)。組合員のみなさんの理解さえいただければ、支部として、要求していこうと考えているところです。ご意見を書記局へお寄せ下さい。

※旧姓使用に慎重な人の考えのなかには、おそらく夫婦別姓との関連もあるのだと思う。しかし、例えば独身時代に築き上げたネーム・バリューを、結婚したからという理由だけで損なうとしたら、これは明らかな不利益と言えるだろう。「かっこいい苗字の人としか結婚したくなかった」という旧姓荒井由実は別として。

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「裸の王様」ラブ・サイケデリコ

2008-04-09 | 情宣「さかた」裏版

Delico_photo02   結婚はそれにしてもリスクの大きい制度だと思う。全く違う過去を持った男女が、何らかの誤解をもとに(笑)生活を共にするようになるなんて。

 わたしの妻がウチへ越してきたときなど、お互いの蔵書がほとんどダブっていないことに(つげ義春だけは別)あきれ、そして不安に思ったものだった。ましてや音楽にいたっては、かたやジャズ、こちらはロックしか聴かない夫婦なので、そのやり取りはトンチンカンなものとなる。

「この曲、いいわねえ。誰の?」クルマの中で。
「ラブ・サイケデリコって言ったじゃないか」
「ふーん。どんな人?」
「青学出身だから、サザンの後輩だな。アメリカ人より英語うまいよなー(笑)。で、男の方は……」「え?もう一人いるの?」
「…………ん?あなたもしかして“らぶ・さいけでり子”だと思ってないか?」
そんな、林家パー子じゃあるまいし。                       

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産む・産まない

2008-04-09 | 情宣「さかた」裏版

4988102635114 1.生む生まないの選択を個人の選択に任せるという(知事の)答弁があったが、そんなことではだめだ。妊娠したら必ず出産させるべき
2.3歳まで母親のもとで育たない子どもは非行に走り、社会不安を招く。ジェンダーフリー教育は危険な思想だ。
3.若年世代への性教育はセックス・アニマルをつくる

……この発言は、おいしすぎる失言で勇名をはせた元首相(森喜朗)のものではない。先日の県議会において某議員が発したもの。この人の失言もまた恒例で、今までにも議事録から削除されるなどの事例が伝えられている。しかし、今回は明らかに確信犯だろう。口がすべった、とか議場の雰囲気で、といった次元の問題ではない。彼の政治信条は「日本人として誇りを持てる教育と政治」だそうだ。教育勅語復活を企図した元首相とこんなところにも共通項が。

 それにしても、いったい何だろうこのネオコンもびっくりの能天気さは。“選良”にしてこんな認識とは。

 この人の頭の中では、少子化などという事態は、女性の意識さえ変えてしまえば簡単に解決するとでも考えられているのだろうか。望まない妊娠や、さまざまな理由で子どもといっしょにいることが「できない」女性の存在を、おそらくは意図的に無視しているのだろう。

 言うまでもなく、子どもを産む産まないの選択は個人に帰属し、社会的な“要請”によって強いられるたぐいのものではない(それは「結婚」だって同じことだ)。

285210425  年金の世代間互助の維持や労働力の確保など、少子化によってあらわになっている問題は数多い。直近の問題は、借金が膨大になっている国家・自治体財政を考えたとき、人口の減少はそのまま住民一人あたりの負債額を大きくしてしまい、取りかえしの付かない事態に突き進んで……そこまで某議員が考えているかはともかく。

しかし社会のために多くの子どもを産んでほしいのなら、それは女性だけでなく、男性も含めた意識の変化に対応した施策を政治家が率先して用意し、実現しなければならないはずではないか。

例えば……
・(もちろん男性も含めた)育児休暇制度の整備と取得促進などの保育環境の充実
・女性の職場復帰の支援
・育児のための経済的援助
……等々。この、出産や育児をめぐる環境を充実させるために、どれだけの苦難があったか。次号より特集を開始します。

2003年7月13日発行の「情宣さかた」裏版。
問題の県議とは……まあ言うまい。
“アンチフェミニズム”なのではなく、マッチョな発言に自己陶酔しているだけなんでしょう。このレベルで県議かよ

画像は「カバチタレ!」(’01 フジテレビ)
行政書士のストーリーで常盤貴子を主演にすえ続けるというのはかなりしんどかったろう(原作マンガでは主人公は男)。結婚願望が強く、常に男のことを考えているOL、こんな設定に辟易しているからフジのトレンディドラマって嫌いだったのかも。でもこの作品はかなりひねってあるのでわたし的にはOK。岡崎由紀の名曲「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」をテーマソングにするセンスは買える。エンディングでちょっとしたどんでん返しを常に用意する仕掛けもいい。
山下智久がブレイクする要素がここには全部ある。いじられキャラ?☆☆☆★★

加えて専業主婦だってつらい「エデンより彼方へ」も載せておこう。幸せな(と同時に典型的なと言われている)家庭ってなんだと。

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「仁義なき戦い 広島死闘篇」(’73 東映)

2008-04-08 | 情宣「さかた」裏版

Dstd2027  深作欣二監督 菅原文太主演

前回の情宣をつくっているのは2003年5月26日の夜。地震のあった時間には書記局で定期総会の打ち合わせをしていたが、あの揺れの後で役員たちがそれぞれの地震体験を語り出し、しかし予想通りわたしの体験がいちばん情けなかった。78年の宮城県沖地震のとき、学生だったわたしは川崎の登戸銀映という今にも倒れそうな映画館で成人映画をみていた。関東でもたいそう揺れたそのとき、真っ先に感じた恐怖は「こんなところで死んだら親に申しわけが立たん!」というものだった。

 酒田でも有数のやくざ映画ファンを自認するわたしは、高校時代は中央座、大学時代は新宿昭和館という登戸銀映に負けずに年季の入った映画館で、深作や中島貞夫の作品を浴びるほど観ていた。広島死闘篇はそんななかでも最高傑作。北大路欣也の鉄砲玉役が哀しい。

20071119035cc00035thumbrsz140x 中央座は酒田大火でなくなったけれど、新宿昭和館はまだあるんだろうか。なにしろあの頃ですら、正面に【暖房完備】って看板があるような映画館だったからなあ……    

コメント (3)
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発砲アゲイン

2008-04-08 | 情宣「さかた」裏版

20060530_gokusen_3 順番が逆になった。前号の方が第二弾だったのだ。まあいいや。前に究極の“インサイド”(ほんとにそのマンションの住人だったから)レポートをお送りしたケースを情宣裏版で。
発行日は2003年5月28日でした。

山形市の閑静な住宅街で二十日夜に響いた銃声は、暴力団という「裏の世界」が身近に存在することを改めて市民に痛感させた。今月十五日に起きた男性銃撃事件に続き、栃木県内で起きた指定暴力団山口組系と住吉会系の抗争が飛び火したと見られる今回の発砲。犯行グループは依然逃走中で、山形署を中心に厳戒態勢が敷かれ、不安に駆られた市内の学校では集団下校など児童生徒の安全確保に努めている。一方、男性銃撃事件以降、現場では同署員らが二十四時間態勢で警戒していたが、それをあざ笑うかのような犯行に、住民からは警備態勢に疑問の声も上がっている。
【読売新聞山形版 5月22日】

 ……暴力団、あるいはやくざと呼ばれる反社会的集団は、学校という世界とは縁遠いものだと感じられるかもしれない。極道の娘がセンセイをやるというドラマが高視聴率だったのは、その意外性がシャレになっていたからだろう。しかし彼らは今回の事件に見られるように、市民社会の中に意外な形で唐突にあらわれる。

※縁遠いとはいっても
・面談に着流しでやってきた
・幹部がPTA会長だったので運動会前のグランドのライン引きを若い衆が全部やってくれた
……などの事例はきいていますが。

 この事件をとりあげるのは、わたしの知人の主婦が、今では山形県でもっとも有名なマンションの、発砲された暴力団事務所の真上に住んでいて、まさしくインサイドレポートをメールで送ってくれたからだ。闇の世界との唐突な接触は、このような形で起こった……

Gokusenn02 『センセイ、昨日の私のレスで、この建物にヒットマンが来たりして…云々書きましたが、なんと今から30分前の午後8時40分頃に、マジにこの建物を標的にした発砲事件が発生しました!私たちが住んでるのは5階の角部屋の○○○号室で、例の組事務所は2階下とはいえ真下の△○○号室なんですよ。

「パンパンパンパン」と乾いた連続音を直に聞いちゃいました。この建物周辺は、蜂の巣をつついたように警察がぞくぞく集まってきてます。建物正面玄関には、機動隊が張り付いてましたが、犯人は建物裏から徒歩で侵入し、△○○号室めがけて発砲し、すぐ逃亡したようです。……私、まるで現場リポーターですな(笑)

あわてて廊下に出て行ったうちの野次馬オヤジは、警察から事情聴取受けた模様。しかし、何といっても山形県警は大失態を演じた気がします。機動隊員から50メートルと離れていない場所からの犯人の発砲を未然に防げなかったばかりか、まんまと逃走も許してしまうおマヌケさ。かねてからオヤジとも言い合ってたんですよ。「機動隊って正面玄関前にしか張り付いてないよねー。建物の裏から狙われたらどーすんだろうねー」……まさかその言葉が現実になろうとは。

ちなみに現在では、全方位からの警戒態勢にシフトしてますが、時すでに遅しでは?
今までは何とか目をつぶってきた、善良なここの住民の皆さんも、身の危険を感じる今となってはさすがにもう黙っていられなくなったようで、今夜緊急の臨時集会が開かれることになりました。もちろん私も出席するつもりですが、果たして今後どうなるものやら』

Gokusenn03 ……この事件の背景にあるのは、ご存知のように広域暴力団同士の抗争。酒田にしても無縁ではなかったわけで、年輩の人の中には、酒田駅前に勢揃いした黒服の軍団にびびった経験や、元幹部の葬式のために田舎道が黒い車で埋まった光景をおぼえておられる方もいるだろう。あの恐怖を、つい思い出す。

 おっとなんとか組合の情宣らしくまとめなくては。彼らとのつきあいのなかで、絶対にやってはいけないこと。それは“借りをつくること”だ。交通事故の示談などで、あの人たちにお願いすれば……と考えがちだけれど、それは待った方がいい。借りたものは、返さなければならないのだ。どんな形であっても。事故にあったら、それはもちろん、教職員共済へ(強引)。 

※かなりスケールは小さいがわたしの経験も。店をうつった馴染みのホステスにどうしても会いたいという(笑)友人とともに日吉町の“花の名前のついた”小さなスナックへ。が、どうも店の雰囲気がおかしい。
「おい、この店…」
「うん、○○組の組長の奥さんやってる店なんだ。」
そういうことは入る前に言えっ!

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発砲

2008-04-07 | 情宣「さかた」裏版

060508  (2003年6月27日午後9時35分ごろ、広島市東区光町2丁目、エコード広島ビル3階の広島県教職員組合書記局で、パンパンという音がし、窓ガラスに直径約1.5センチの穴が開いた。広島東署で調べたところ、天井裏などから銃弾2発が見つかった。また同日午後10時20分ごろ、大阪市の朝日新聞大阪本社に「ケンコクギユウダン・ベツドウタイ・コクゾクセイバツタイ」を名乗る男から「銃弾2発を撃ち込んだ」などと電話があった。同署は発砲事件とみて器物損壊などの疑いで捜査している。当時、書記次長と執行委員2人がいたがけがはなかった。 調べでは、銃弾は天井裏と窓枠から1発ずつ見つかった。朝日新聞大阪本社広報部によると、電話の男は中年の声で「午後9時35分に広島の日教組に銃弾2発を撃ち込んだ。全国の日教組をせん滅する」と言い、一方的に切ったという。
ZAKZAK 2003/06/28

……全国の日教組を殲滅する、か。とすると山形県教職員組合酒田地区支部も一応対象になっているわけだな。JTU(Japan Teachers Union)の旗の下にいるわけだし。上等だ。書記局で待ってるぞ。建国義勇団別働隊国賊征伐隊とやらの“正義”を見せてもらおう……と、大見得を切ったところで居心地の悪い恐怖は残る。自分を安全地帯に置きながら、こすっからく発砲してみせ、正義感ぶった犯行声明をかます手段の卑怯さを思う。

 実は酒田支部にも、得体の知れない団体からの文書はたーくさんやってくる。そのことごとくにわたしは目を通しているが、日教組を悪玉にすることで、その解体が日本の教育のためになると考えるその楽天性にはいつも感心させられる。彼らのとらえる教育とは、なかなかにシンプルな存在のようだ。

 だいたい、日教組とはまず第一義に労働組合であり、日頃は下のような活動をしているなどという観点は、彼らには無いんだろうなあ……↓

【総報酬制】
 30日に受け取った期末勤勉手当の“手取り”にギョッとした人は多いのではないだろうか。3月の期末がなくなる分、月数が多くなったはずなのに、なんで手取りはこんなに少ないんだ、と。ご存知のようにこれは共済組合の掛金率に総報酬制が導入されたことによる。この4月からボーナスのほぼ1割がさっ引かれることになったからだ。この変更自体は給付と負担の公平・公正性を図るものとして必然だろうが(今までは給料を低く抑え、ボーナスの支給が大きいところはめちゃめちゃお得だったのだ)、日教組は職員側代表委員として、同時に負担増になったことに強く抗議し、寒冷地手当への適用除外とボーナスと月収の計算方法の変更を求めている……地味でしょ。地味だけど、しかしこれが労働組合の日常だし、わたしたちの勤務条件とは、こんな形で守られているのだ。

2003年7月4日付情宣さかた裏版。
要するに右翼にとって日教組とは単なるアイテムになってるわけだってことは透けて見えている。その戦略性のなさに敵ながら情けなくなった。定期的に爆発してみせるわけだね?発砲という形で。

画像は「失われし書庫」ジョン・ダニング ハヤカワ文庫
 どうしたことだろう。前二作「死の蔵書」「幻の特装本」にあった豊潤さが消え失せている。久しぶりの古本屋探偵ジェーンウェイシリーズが本屋に並んでいたと喜んでいたのにぃ(T_T)

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ドラえもん

2008-04-07 | 情宣「さかた」裏版

Postairraids クミアイ情宣裏版シリーズ。
発行日は2003年4月22日。
とにかくこのころはあいつにイチャモンつけ放題。
今思う。もっと言うべきだったと。

……クルマを車検に出すと、前よりも調子が悪くなっていることはないだろうか。
「くっそー、車検出したばっかりじゃねーかー!」
 その気持ちはよくわかる。先日、田んぼの真ん中の交差点近くを走行中にいきなりエンストし、そのままレッカーされてしまったわたしは特に(かっこわるかったー)。

 しかしこれはある意味必然で、エンジンの一部に不具合があろうとも、機械は『どんな状態でも常に安定したがっている』ものなので、不具合が修理されると、むしろ安定は壊れてしまう……

……不具合をフセイン政権、修理工を米軍、といったベタなたとえ話に収束してしまうのは気がひけるけれど、この修理工は、内燃機関の不調をハンマー1本で直したつもりになっている。つい先日もこの修理工は、アフガニスタンというクルマを“頼まれもしないのに修理し”、あとは別の修理工(主にドイツとイギリス)にそのまま放り出しているのである。

 たとえ話でわかったような気になるのはあぶないが、イラク攻撃に関しては、北朝鮮情勢もからめてメディアのなかで数多くのたとえ話が飛びかった。そのなかで、もっとも真相をついていると思われたのは国際政治学者の藤原帰一がドラえもんをひいて語ったものだった。

Cct_k 『たとえば、日本ではアメリカのことを“ジャイアン”って言うでしょう。アメリカ人から見たアメリカのイメージは逆さまなんです。アメリカ人にとって、アメリカは“ドラえもん”なんです。ドラえもんのポケットにみんなが寄りかかっている、ドラえもんがいなかったらのび太くんはやってけない。みんないつも僕ばっかり頼りにするんだからっていうのが、アメリカ人の自己イメージです。でも外から見れば彼らはジャイアン、この巨大なギャップはさらに広がるでしょうね。』(SIGHT4月19日号)
 
終息に向かっているかに見えるイラク情勢だが、戦争そのものの検証もふくめて、問題はこれからだ。あれだけバグダッドへの行軍に苦労していた米英軍が、アッという間に首都攻略に成功したのはなぜなのか。修理工は、ひょっとして掟破りの工具を使ったのではないのか?

※でもこのドラえもんという不格好な猫型ロボットも、のび太の成長にプラスだとはとても思えないな。
肝心なところで依頼心が出てきてしまい、人生をスポイルしてしまうのがミエミエではないか。源静香は、いったいのび太のどこに惚れるんだろう。
のび太の方が、いつも気前よく脱いでくれる静香ちゃんにぞっこんなのは自然なことだけれど。

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投票所へ行こう

2008-04-07 | 情宣「さかた」裏版

Htbookcoverimage_2 クミアイ情宣裏版シリーズ。
発行は2003年4月16日。
この時期はとにかく選挙選挙選挙だった。ウチの組合が応援していた女性候補がトップ当選したことへの感謝ネタなんだが、その実、統一地方選後半戦へのアジビラの性格の方が強い(笑)。
なにしろ、どのレベルが選挙違反になるのか当時は手探り状態だったので……

……正直、ちょっとびっくりした。こんなことを言うと和嶋県議に怒られそうだが、選挙前の予想では、マスコミにしても、いわゆる選挙通と呼ばれる人たちにしても“良くて3位”というのが通り相場だったのだ。

 まことに残念なことだが、県議選という世界はまだまだムラ選挙の色彩が濃く、利益誘導や地元意識が投票行動に結びついている事例が多いことを、組合の役員として選挙に関わってつくづく感じていた。それだけに、和嶋さんが自ら言う『名前や資金のある特別な立場の人ではなく、普通の市民』が県政に参画するのは、なかなかにむずかしいことだと言われ、そのようにわたしも思っていた。

 ところが、この結果だ。

 もちろんボランティアを中心とした選挙運動が有効だったこともあるだろう。関口修氏の地盤を受け継ぎ、現職の国会議員である斎藤淳氏との連動や、県教組も微力ながらその一翼を担った組織の結束が得票の多くに影響したとも言える。そして、酒田三中初の女性生徒会長にして、この地区の人の多くが目にしているPR誌の編集という彼女自身の経歴や資質が、新鮮で、かつ信頼するに足る人材だと認められたことももちろん当選の要因だ。

 でもそれと同時に、世代交代という言葉だけではかたづけられない、一種の地殻変動があったことも確かだと思う。

Htbookcoverimage_3  告示前、和嶋さんの肉声を初めて聞いたのは、労組の代表者たちの前で彼女が語った、近年のこの地区の選挙の有りようへの疑問の表明だった。思い切ったことを言うなあ、と感銘を受けたのだが、今度の選挙でも、またしても低レベルな中傷や怪文書が飛びかっていることで私はむしろ確信した。

 みんな、こんな選挙に辟易していたのだ。

 発信者の品性が疑われるような文書や、特定の有力者の意向に揺さぶられるような選挙はもうごめんだという意識が、多くの選挙民に共有されたことで“普通の市民”が“トップ当選”という結果に結びついたと言えないだろうか。

 県議選は終わったが、有権者としてわたしたちは、県議会でたった一人の女性議員となった和嶋さんの行動を注視し、応援し、そして時には異議も申し立てることが求められている。これが、本来の政治ではないか。

 まもなく、統一地方選の第2ラウンドがはじまる。まずはわたしたちが投票所に向かおう。政治を“誰かエライ人”のものにしないために。

画像は「龍臥亭幻想(上・下)」島田荘司 光文社
 ありえねー(笑)。あいかわらず強引なトリック。うれしいです。しかも今回は御手洗潔と吉敷刑事の初共演。ほぼ同時に二人から解決の電話が入るあたり、島田はファンサービスがうまい。登場人物の岡山弁がいい味を出しとります。

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