事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

産む・産まない

2008-04-09 | 情宣「さかた」裏版

4988102635114 1.生む生まないの選択を個人の選択に任せるという(知事の)答弁があったが、そんなことではだめだ。妊娠したら必ず出産させるべき
2.3歳まで母親のもとで育たない子どもは非行に走り、社会不安を招く。ジェンダーフリー教育は危険な思想だ。
3.若年世代への性教育はセックス・アニマルをつくる

……この発言は、おいしすぎる失言で勇名をはせた元首相(森喜朗)のものではない。先日の県議会において某議員が発したもの。この人の失言もまた恒例で、今までにも議事録から削除されるなどの事例が伝えられている。しかし、今回は明らかに確信犯だろう。口がすべった、とか議場の雰囲気で、といった次元の問題ではない。彼の政治信条は「日本人として誇りを持てる教育と政治」だそうだ。教育勅語復活を企図した元首相とこんなところにも共通項が。

 それにしても、いったい何だろうこのネオコンもびっくりの能天気さは。“選良”にしてこんな認識とは。

 この人の頭の中では、少子化などという事態は、女性の意識さえ変えてしまえば簡単に解決するとでも考えられているのだろうか。望まない妊娠や、さまざまな理由で子どもといっしょにいることが「できない」女性の存在を、おそらくは意図的に無視しているのだろう。

 言うまでもなく、子どもを産む産まないの選択は個人に帰属し、社会的な“要請”によって強いられるたぐいのものではない(それは「結婚」だって同じことだ)。

285210425  年金の世代間互助の維持や労働力の確保など、少子化によってあらわになっている問題は数多い。直近の問題は、借金が膨大になっている国家・自治体財政を考えたとき、人口の減少はそのまま住民一人あたりの負債額を大きくしてしまい、取りかえしの付かない事態に突き進んで……そこまで某議員が考えているかはともかく。

しかし社会のために多くの子どもを産んでほしいのなら、それは女性だけでなく、男性も含めた意識の変化に対応した施策を政治家が率先して用意し、実現しなければならないはずではないか。

例えば……
・(もちろん男性も含めた)育児休暇制度の整備と取得促進などの保育環境の充実
・女性の職場復帰の支援
・育児のための経済的援助
……等々。この、出産や育児をめぐる環境を充実させるために、どれだけの苦難があったか。次号より特集を開始します。

2003年7月13日発行の「情宣さかた」裏版。
問題の県議とは……まあ言うまい。
“アンチフェミニズム”なのではなく、マッチョな発言に自己陶酔しているだけなんでしょう。このレベルで県議かよ

画像は「カバチタレ!」(’01 フジテレビ)
行政書士のストーリーで常盤貴子を主演にすえ続けるというのはかなりしんどかったろう(原作マンガでは主人公は男)。結婚願望が強く、常に男のことを考えているOL、こんな設定に辟易しているからフジのトレンディドラマって嫌いだったのかも。でもこの作品はかなりひねってあるのでわたし的にはOK。岡崎由紀の名曲「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」をテーマソングにするセンスは買える。エンディングでちょっとしたどんでん返しを常に用意する仕掛けもいい。
山下智久がブレイクする要素がここには全部ある。いじられキャラ?☆☆☆★★

加えて専業主婦だってつらい「エデンより彼方へ」も載せておこう。幸せな(と同時に典型的なと言われている)家庭ってなんだと。

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