日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「ノロの祈り」1首(久高島詠補遺)

2014年06月04日 | 日記
 3月に久高島を訪ねた際に何首か詠み、すでにアップしましたが、そのときはうまく推敲できなかった歌が、どうにか形をとりましたので、追加します。
 琉球文化圏には、地域ごとにノロと呼ばれる女性祭司たちがいて、その頂点が聞得大君でした。生業や戦いに命をかける男たちのために、祭りを行ない、祈りを捧げてきました。その祈り言の中にある、国の栄え、村の栄えという一節には、長く伝えられてきた祈り心を聞く思いがします。

くにさかえ むらさかえませ もろひとわ まさきくませと おろがみてのる
国栄え 村栄えませ もろ人は ま幸くませと 拝みて宣る
(国が栄えますように、村が栄えますように、そこに暮らす人々が幸せでありますようにと、神々を拝み祈り、神々に成り代わって、栄えと幸いを宣言します)

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