日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「亡き人の」1首

2020年04月06日 | 日記
 二度寝していて、あわただしい夢を見ました。旅館のようなところで、大勢の人が雑魚寝をしている様子のあと、がらんとした大きな和室に、若いころの両親と、私たち子どもがいました。父は部屋着で、寝転んでいます。

 私が小学生になるかならないころ、近くの海岸に、家族でピクニックにでかけたときの写真が、アルバムに残っています。フチには「昭和37年 夏の思い出」とあります。昨年、父が亡くなったとき、葬儀で流す思い出映像に、松原の日陰にシーツを敷いた上に、父が寝転んでいる写真を使いました。その時の写真の様子に、どこか似ていました。

亡き人の 形見の夢に なつかしき 海のざわめき 夏の思ひ出
(亡くなった父が、広い和室に寝転んでいる夢を見ました。なつかしい夏の思い出と重なり、海のざわめきが聞こえるようです)

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