曇りがちの朝、風の音、鳥の声、虫の声が、あちこちから聞こえてきて、音源を耳で追いながら、ざわめきを楽しんでいました。すると、はっきりした雨粒の音が聞こえはじめ、皺の寄った世界が一瞬のうちに、水中のように透き通りました。
かぜのおと とりむしのこえ もののおと ささめくなかに あめのつぶだち
風の音 鳥虫の声 ものゝ音 さゝめく中に
雨の粒だち
(風の音、鳥の声、虫の声が、あちこちからささやくように聞こえるのに、耳を傾けていると、ふとはっきりした雨粒の音が聞こえはじめ、皺の寄った世界が一瞬のうちに、水中のように透き通りました)
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日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
くりぷとむねじあ和歌集
古語短歌への誘い
かぜのおと とりむしのこえ もののおと ささめくなかに あめのつぶだち
風の音 鳥虫の声 ものゝ音 さゝめく中に
雨の粒だち
(風の音、鳥の声、虫の声が、あちこちからささやくように聞こえるのに、耳を傾けていると、ふとはっきりした雨粒の音が聞こえはじめ、皺の寄った世界が一瞬のうちに、水中のように透き通りました)
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