彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

150年前:緒方洪庵死去(6月10日)

2013年06月10日 | 何の日?
文久3年(1863)6月10日、蘭方医で教育者でもあった緒方洪庵が亡くなりました。享年54歳。


緒方洪庵といえば、大坂で適塾(適々斎塾)を開き、現在の大阪大学医学部まで繋がる教育機関の基礎を築いた人物で、ここからは、橋本左内・大村益次郎・大鳥圭介・福沢諭吉・佐野常民などの有能な人材も輩出しています。

適塾での緒方洪庵は、塾生の特徴をしっかり把握していて、けっして大声で怒ることがなく、微笑みながら生徒を諭す様子は怒られるよりも恐ろしかったそうです。


そんな教育者の一面以外にも、蘭方医として大坂で牛痘種痘法を行った先見性のある医者でもありました。
このことから晩年になって幕府に招聘されて、奥医師兼西洋医学所頭取として幕府に仕えることとなったのです。この時に塾生の手塚良仙らが洪庵に推挙されて幕府歩兵頓所付医師になっています。この良仙の曾孫が手塚治虫です。

江戸に招聘され幕府の中に組み込まれた洪庵でしたが。その半年後に突然血を吐いてそのまま窒息死したのです。洪庵は肺結核に冒されながら江戸で孤軍奮闘した末の過労死でした。


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