ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

ベルギー旅日記 番外編

2013-07-11 22:17:22 | 博士な日々のよもやま

今回、久々に一週間を超える長い旅で。
“初めて”もたくさんあったから心細い場面も毎日のようにあったけど。
なんかこう、ふっと脱力させてくれた。
そんな、番外編。

職場の客員研究員もお願いしてるT大学の先生のかばんには、
ちょっととぼけた表情のひつじさんがぶら下がってます。
かわゆい♪



学会の間はリエージュの、それも少し郊外の大学キャンパスにほぼ缶詰めで、
初ベルギーとはいえ小さな町のほんの一角しか知らないまま旅の日々はほとんど過ぎて。
学会がぜんぶ終わった日の、残された、日が落ちるまでのほんの数時間で、
ベルギー王国の首都ブリュッセルの、いちばんにぎやかなところだけを、
時計と空を気にしながら、文字通りの駆け足で、猛ダッシュ観光してきた。

ブリュッセルといえば何はともあれ、小便小僧だけは観ておかねば。
世界一の衣装持ちお洒落さん“Petit Juien”君のもとへ。
そして写真撮って気が済んだところで。

目は小僧を取り巻くチョコレート屋さんとワッフル屋さんの店頭にクギヅケ。
リエージュ風とは真逆の、豪華てんこもりトッピングのブリュッセル風ベルギーワッフル。
こんなのも、あんなのもありますよ~っていうこのメニューサンプルは、
お客さんをさんざ迷わせるためのものとしか思えない。



で、断腸の思いで一つだけにやっと決めたメニューがこちら。



いよいよベルギーとお別れの水際、ブリュッセル国際空港。
Cokeの自動販売機までJulien君デザイン・・・
いや、気持ちは分かるけど、コーラのデドコロがちょっと気になってしまうんですけどね。



そして。これもブリュッセル国際空港。
ゲート近くに、ここで無料でインターネットやってくれていいですよーってコーナーがあって。
そりゃーご親切にどうもありがとうございますって思って近づいてみれば。
その代わり、電気は自分で発電してね、的な。



そんなこんなの、はじめてのおつかいベルギー編でした。
めでたし。

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Liegeお食事編

2013-07-10 21:04:25 | 博士な日々のよもやま

ベルギーといえばワッフルとチョコレートと、
あんまり濃いのは飲めないけどビール、くらいのイメージで、
論文やら発表やらで頭いっぱいで何も調べずに渡航。

フタを開けてみればほとんどカンファレンス会場に缶詰めだったし、
外食の回数は少な目だったけれども、
いちおう現地らしい料理も体験。

まずは大学のカフェテリアでのランチ。
ベジタリアンコーナーと、肉・魚の日替わりランチコーナー、それとスパゲティの3種類。
ベジタリアンではないけど、ふつうに肉・魚料理を頼むととにかく量が多い。
なので今回は、スパゲティと日替わりをかわりばんこに食べるパターン。



こちらはスパゲティ。
どうやらこちらでは、スパゲティといえばボロネーゼなのらしい。
知り合いの先生が、給食の“ソフト麺”てのに似ていると言っていたが、
関西出身のヒイラギにはピンと来ず、あいまいに笑っておく。



こちらは日替わりの肉料理。
“Boulet à la Liégeoise”という、リエージュ名物の肉団子。
ほんのり甘いソースが絶妙で、これまたどこか懐かしいようなお味。
肉団子はハーブがきちんと香って食べやすい。
まぁでも、やっぱりでかい。 大人の男のこぶし大。 なので1個にしておく。
付け合せはフリット(フレンチフライポテト)、が定番らしい。



フリーの夜があったので、先生方と町の中心の広場あたりに繰り出してお食事。
ベルギー風の“串焼き”などとめづらしげなお料理があったので頼んでみました。
手前が海老の“串焼き”・・・



向こうに写ってるのがお肉の“串焼き”
串焼きっていうよりは、材料を串に刺して運んでくるけど、
串からはずして熱い石で焼いて食べてね、っていうお料理なのでした。



ベルギー最後の温かい食事は、ブリュッセル国際空港のカフェテリアにて。
滞在中、そういえば一度も口にしなかったなあと思って、チキン・フィレ。
付け合せはサラダか野菜か、フリットかマッシュポテトか、と訊かれて、
これまた一度も出遭わなかった温野菜とマッシュポテトを選択。

これがランチの分量てのがすごい、マッシュポテト一山だけでこぶし大。
でもこの直前に、白人はスルーなのに自分だけ荷物検査でカーディガンも靴も脱がされて、
分かっちゃいるけど若干むかついてたせいか、
自分でもオドロキのペースでぺろりと平らげて、ニッポンへの帰途につきましたとさ。

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Liegeでの日曜日(2)

2013-07-09 23:54:43 | 博士な日々のよもやま

リエージュの、日曜恒例の朝市観光。
つづき。



川のいちばん下流側に近いところの靴屋さん。
台の上に景気よく商品てんこもり。
・・・なのはいいけど、どうも片っぽずつの山に見えるのは気のせいか



二重、三重に出店が並ぶあたりで、町中のほうに入っていくと、
目の前で焼き立てを続々生産中のワッフル&クレープ屋さんを発見



これはもう、食らうしかない♪
ほかほかのベルギーワッフル、リエージュ風はシンプルにシナモンシュガー味を食べ歩き。
袋の中にはしっかりレーズンのクレープもGET。



小腹も満たされたところで、じゃーん、
リエージュの町でたぶん一番の見どころに行き当たりました。



Montagne de Buerenという階段は、小高い城砦跡にまっすぐ続いてます。
ここの階段だけで373段。 展望台のてっぺんまでだと400段ぐらい。
さすがに一息には上りきれず、途中で3回ぐらい息を整えつつ。
いやはや。 階段の両側のお家の方々は、どうやって暮らしてるんだろか。。。

主だったあたりはぷらぷら歩いて回れるくらいの、小さな町リエージュ。
朝市とMontagne de Bueren、町の中心の広場やオペラ座前をざっと観ながら、
歩いてホテルまで戻ってきてもまだお昼過ぎくらい。

この後のリエージュ滞在は、ほぼ学会一色となったのでした。

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Liegeでの日曜日(1)

2013-07-08 18:45:35 | 博士な日々のよもやま

ベルギー初めて。
直行便じゃない飛行機で行くの初めて。
外国の鉄道ひとりで乗るの初めて。
国際学会初めて。
英語で論文書いたの初めて。
英語で学会発表するの初めて。

そりゃーこんだけ初めて尽くしなら珍道中にもなるわ。
珍道中っていっても一人旅なので心の中がすったもんだになってるだけだけど。

そんな今回の旅も、着いた翌日は唯一の終日フリー。
発表の準備とか練習とか、今日を使ってやらなきゃとは思いつつ。

でもちょうど日曜日だし。
週に一度の朝市の日というので、朝ごはんの後すぐに町歩きに出発。
リエージュの町を流れる幅の広い川の片側に沿って、ずうっと遠くの方まで出店が並ぶ。



色とりどりの花が曇り空の下ではくっきりと浮き立って見えてきれいなお花屋さん。



結構なサイズのロースターが3台もフル回転の“焼いたお肉”屋さん。



一人旅なのが残念なサイズのタルトとワッフルがずら~りの焼き菓子屋さん。



これまた目に鮮やかな原色の屋台はおもちゃ屋さん。こちら「MEGA BALL」



こっちは「GIGA BALL」
「MEGA」と「GIGA」じゃ1000倍のハズだけど、おんなじサイズでおんなじ値段のゴムボールです。
このへんのセンスが、ガイジンさんたちってなんか面白い。

つづく。

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EMES Conference 2013 Liege

2013-07-07 21:41:22 | 博士な日々のよもやま

今年はGWをカレンダー通りに過ごした代わりに、
この時季にどかっと一週間オフをもらって、初めての国際学会へ。
場所はベルギーの首都ブリュッセルから特急列車で1時間くらいの、リエージュです。

リエージュ旅日記、まずはマジメに、学会編。

4日間のうち初日は「Pre-conference forum」なのだそうで、
朝9時から午後4時までの3つの時間帯に分科会がトータル7つ。
予告編的なセッションだけど、こんな大物の先生が普通に教室に入ってくる。
社会的企業といえばこの方、Carlo Borzaga先生、モノホンです。



午後5時からの最初のPlenary sessionから、
いよいよ「Conference Programme」のはじまりはじまり。
これまた先行文献調査で必ずお名前を目にするJacques Defourny先生が、
今回のホストということもあって、この最初のPlenaryに登場。



初日のシメには「Walking dinner」てのがあって、
参加者のだれもかれもが一斉にこれでもかっていう勢いで弾丸トークを繰り広げるパーティー。
パーティーは三々五々お開きなのだけど、ここで盛り上がったら二次会に繰り出すグループも。
翌日の午前中にまずは1本目の論文発表を控えて気が気じゃなかったヒイラギは、
知り合いの先生方が引き揚げるのに便乗して外へ。

初日の会場はリエージュ市内の、ホテルからほど近いシティホール。
それでもホテルに帰り着いたのは夜10時半くらいで、うっすら明るいのがフシギな感じ。
大急ぎでシャワーを浴びてから、ひとしきり予行演習をしてそのままバタンキュー。

学会2日目からは少し郊外の大学キャンパスに会場が移る。
朝8時に迎えのバスが来るっていうので、結構ばたばたの朝を過ごして、
到着したのは、森の中にどーんと拓かれた感じの、なんともシンプルなキャンパス。
見たことのあるロゴの横断幕がバスの窓の外からもよく見えました。



吐き気が止まらないぐらいのガチガチの緊張感のなか、
人生初の、国際学会での、論文発表。
しかも、1万語以上の長さの論文の内容を、15分以内に凝縮してしゃべらないといけない。
もう、なりふり構ってなどいられないので、片手にアンチョコの束。
いざってときは読み上げればいいさ。

開き直ってしゃべり続けた15分。
昨日ご挨拶しておいたので、司会のTaco Brandsen先生もオマケしてくれたような。
フロアからの質問にもどうにか答えることができて、
先生からは「very clear」「very interesting」「I like that tree explanation」とコメントをいただき。
聴衆の中からも、終了後に質問に来てくれた人もあり。 かなり感激。

1本目の論文発表が終わっただけなのに7割方プレッシャーから解放された気分。
今日のPlenary sessionのスピーカーは、以前日本に招いたことのあるJohanna Mair先生。
お招きしたのはほんの4年ほど前だと思うけれど、ずいぶん面やつれされた印象でした。



学会3日目は、好きなセッションを聴いて回るだけ。
頭の片隅に(明日のパワポ作んなきゃー…)が小さく渦巻きつつも、
数多の興味深いプレゼンタイトルに目が泳ぎ耳はダンボで、
ついつい、学生時代の内職スキル復活で、聴きながら、メモりながら、パワポ修正。

そんな3日目のPlenary sessionには、いよいよBorzaga先生もスピーカーで登場。



ひと通りこの日のセッションが終わった後には、ポスターセッションも。
このポスターはちょっと面白い視点だったので、写真に収めてみました。
シメキリ前にポスター提出したのは1人だけだったらしく、もらったUSBにはなかったので。



最終日の午前中、1本目と同じ時間帯に2本目の論文発表。
今回は、知り合いの日本人の先生方とたまたま同じセッションで、
テーマがレアなせいか聴衆も10人ほどとこじんまり。
前回よりは少しうまくできたらしく、先生方からねぎらいの言葉をいただき、
どうやらこれで、肩の荷はすっかり全部なくなった。

あとは半日、遊べるだけ遊んで帰るだけ。
めでたし♪

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