ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

EMES Conference 2013 Liege

2013-07-07 21:41:22 | 博士な日々のよもやま

今年はGWをカレンダー通りに過ごした代わりに、
この時季にどかっと一週間オフをもらって、初めての国際学会へ。
場所はベルギーの首都ブリュッセルから特急列車で1時間くらいの、リエージュです。

リエージュ旅日記、まずはマジメに、学会編。

4日間のうち初日は「Pre-conference forum」なのだそうで、
朝9時から午後4時までの3つの時間帯に分科会がトータル7つ。
予告編的なセッションだけど、こんな大物の先生が普通に教室に入ってくる。
社会的企業といえばこの方、Carlo Borzaga先生、モノホンです。



午後5時からの最初のPlenary sessionから、
いよいよ「Conference Programme」のはじまりはじまり。
これまた先行文献調査で必ずお名前を目にするJacques Defourny先生が、
今回のホストということもあって、この最初のPlenaryに登場。



初日のシメには「Walking dinner」てのがあって、
参加者のだれもかれもが一斉にこれでもかっていう勢いで弾丸トークを繰り広げるパーティー。
パーティーは三々五々お開きなのだけど、ここで盛り上がったら二次会に繰り出すグループも。
翌日の午前中にまずは1本目の論文発表を控えて気が気じゃなかったヒイラギは、
知り合いの先生方が引き揚げるのに便乗して外へ。

初日の会場はリエージュ市内の、ホテルからほど近いシティホール。
それでもホテルに帰り着いたのは夜10時半くらいで、うっすら明るいのがフシギな感じ。
大急ぎでシャワーを浴びてから、ひとしきり予行演習をしてそのままバタンキュー。

学会2日目からは少し郊外の大学キャンパスに会場が移る。
朝8時に迎えのバスが来るっていうので、結構ばたばたの朝を過ごして、
到着したのは、森の中にどーんと拓かれた感じの、なんともシンプルなキャンパス。
見たことのあるロゴの横断幕がバスの窓の外からもよく見えました。



吐き気が止まらないぐらいのガチガチの緊張感のなか、
人生初の、国際学会での、論文発表。
しかも、1万語以上の長さの論文の内容を、15分以内に凝縮してしゃべらないといけない。
もう、なりふり構ってなどいられないので、片手にアンチョコの束。
いざってときは読み上げればいいさ。

開き直ってしゃべり続けた15分。
昨日ご挨拶しておいたので、司会のTaco Brandsen先生もオマケしてくれたような。
フロアからの質問にもどうにか答えることができて、
先生からは「very clear」「very interesting」「I like that tree explanation」とコメントをいただき。
聴衆の中からも、終了後に質問に来てくれた人もあり。 かなり感激。

1本目の論文発表が終わっただけなのに7割方プレッシャーから解放された気分。
今日のPlenary sessionのスピーカーは、以前日本に招いたことのあるJohanna Mair先生。
お招きしたのはほんの4年ほど前だと思うけれど、ずいぶん面やつれされた印象でした。



学会3日目は、好きなセッションを聴いて回るだけ。
頭の片隅に(明日のパワポ作んなきゃー…)が小さく渦巻きつつも、
数多の興味深いプレゼンタイトルに目が泳ぎ耳はダンボで、
ついつい、学生時代の内職スキル復活で、聴きながら、メモりながら、パワポ修正。

そんな3日目のPlenary sessionには、いよいよBorzaga先生もスピーカーで登場。



ひと通りこの日のセッションが終わった後には、ポスターセッションも。
このポスターはちょっと面白い視点だったので、写真に収めてみました。
シメキリ前にポスター提出したのは1人だけだったらしく、もらったUSBにはなかったので。



最終日の午前中、1本目と同じ時間帯に2本目の論文発表。
今回は、知り合いの日本人の先生方とたまたま同じセッションで、
テーマがレアなせいか聴衆も10人ほどとこじんまり。
前回よりは少しうまくできたらしく、先生方からねぎらいの言葉をいただき、
どうやらこれで、肩の荷はすっかり全部なくなった。

あとは半日、遊べるだけ遊んで帰るだけ。
めでたし♪

コメント (2)
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